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京都大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

四面体OABCにおいて,
OAOBOCはたがいに直交している.
OG=14(OA+OB+OC)
となる点Gを通りOGに直交する平面による四面体OABCの切り口は,どのような図形か.
OAOBOCのそれぞれの長さabcの関係により
区分して述べよ.

また,a=7b=8c=9のとき,その切り口の面積を求めよ.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安35

ベクトル図形と方程式 座標設定、場合分け、面積計算

方針

OA, OB, OC を座標軸に取り、A=(a,0,0), B=(0,b,0), C=(0,0,c) と置く。切断平面は G=(a/4,b/4,c/4) を通り、法線が (a,b,c) なので ax+by+cz=(a2+b2+c2)/4 で表される。四面体の各頂点がこの平面のどちら側にあるかは、a2,b2,c2(a2+b2+c2)/4 の比較で決まる。上側にある頂点の個数と等号の有無で、切り口が三角形か四角形かを分類する。数値例では3つとも上側なので、座標軸上の切片三角形の面積を求める。

解答

OA, OB, OC は互いに直交しているので、これらを座標軸の正の向きに取る。すなわち O=(0,0,0),A=(a,0,0),B=(0,b,0),C=(0,0,c) とおく。このとき G=(a4,b4,c4) であり、OG に平行な法線ベクトルは (a,b,c) と取れる。したがって切断平面はa(xa4)+b(yb4)+c(zc4)=0すなわち ax+by+cz=a2+b2+c24 である。

以下 S=a2+b2+c2 とおく。頂点 O,A,B,C における左辺 ax+by+cz の値は、それぞれ 0,a2,b2,c2 である。O は常に平面の下側にあり、A,B,C がどちら側にあるかは a2, b2, c2S4 の大小で決まる。

つまり a2>S43a2>b2+c2 であり、b,c についても同様である。切り口は、平面の両側に分かれる頂点を結ぶ辺上に現れ、平面上にある頂点はそのまま切り口の頂点になる。

分類は次のようになる。 a2,b2,c2 がすべて S/4 より大きいとき、平面は OA,OB,OC の3辺を切る。したがって切り口は三角形である。 a2,b2,c2 のうち、ちょうど2つが S/4 より大きく、残り1つが S/4 より小さいとき、平面は4本の辺を切る。したがって切り口は四角形である。 a2,b2,c2 のうち、ちょうど1つが S/4 より大きく、残り2つが S/4 より小さいとき、平面はその大きい頂点から出る3本の辺を切る。したがって切り口は三角形である。

また、a2,b2,c2 のいずれかが S/4 に等しい場合、切り口は対応する頂点を通る。この場合は上の三角形と四角形の境界に当たり、切り口は三角形である。以上が a,b,c の関係による分類である。

次に a=7, b=8, c=9 の場合を考える。このとき S=72+82+92=194,S4=972 である。さらに 49>972,64>972,81>972 だから、切り口は OA,OB,OC 上に頂点をもつ三角形である。

平面の方程式は 7x+8y+9z=972 である。したがって3つの座標軸との交点はU=(9714,0,0),V=(0,9716,0),W=(0,0,9718)である。

一般に、U=(p,0,0), V=(0,q,0), W=(0,0,r) とすると UV=(p,q,0),UW=(p,0,r) である。よってUV2=p2+q2,UW2=p2+r2,UVUW=p2であり、三角形の面積 TT=12(p2+q2)(p2+r2)p4=12p2q2+q2r2+r2p2である。

ここで p=9714,q=9716,r=9718 を代入する。するとT=129721142162+1162182+1182142=94092182+142+162141618=940927764032=94091944032である。

総評

空間切断を、頂点が切断平面のどちら側にあるかで分類する問題で、35分程度を見込みたい。最初に直交する3辺を座標軸に置ければ、平面は ax+by+cz=S/4 と簡潔に書ける。分類では、a2,b2,c2S/4 の比較だけを見るのが要点で、四角形になるのは「ちょうど2つが大きく、残り1つが小さい」場合だけである。等号の場合は頂点を通る境界例なので、ここを曖昧にしないこと。数値例では軸切片三角形になるため、面積公式をそのまま使わず、ベクトルの長さと内積から導くと計算の根拠がはっきりする。

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出典: 京都大学 1989年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。