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京都大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

n本のくじの中に1本だけ当たりくじがある.
このくじを無作為に1本ひき,ひいたくじをもとに戻すという試行をl回くり返す.
l回のうち当たった回数をXとする.
確率変数Xi (1il)を次により定める.

Xi={1i回目に当たりくじがでたとき,0i回目に当たりくじがでないとき.

(1) 確率変数XXi (1il)で表わせ.

(2) X2の期待値E(X2)を求めよ.

(3) E(X2)>2となる最小のlは何か.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安15

確率 期待値、独立性の利用、式変形

方針

当たり回数は各回の指示変数の和である。二乗を展開すると Xi2=Xi であり、異なる回の積の期待値は独立性から 1/n2 になる。(3)は得られた式が l に関して増加することを用い、l=nl=n+1 を比較する。

解答

(1)

各回の当たりを足せばよいのでX=X1+X2++Xl.(2)

Xi2=Xi であり、E(Xi)=1/n である。また ij のとき各回は独立だから E(XiXj)=1/n2 である。したがってE(X2)=E(i=1lXi2+21i<jlXiXj)=ln+2l(l1)21n2=ln+l(l1)n2.(3)

(2) の式は自然数 l に関して増加する。l=n のときE(X2)=1+n1n=21n<2.一方、l=n+1 のときE(X2)=n+1n+n(n+1)n2=2+2n>2.よって条件を満たす最小の ll=n+1である。

総評

目安は15分。二乗の展開で交差項に係数2が付くこと、組の個数が l(l1)/2 であることが採点点になる。E(X)2E(X2) を混同しない。最後は二次不等式を解くより l=n,n+1 を比較すると簡潔である。

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出典: 京都大学 1990年度 後期 理系 第6問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。