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京都大学 1989年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

nは自然数で,n3である.
1,2,,nのいずれについても,それが記入されたカードが1枚ずつ,計n枚のカードがある.

A君は,それらのカードのうち2枚を無作為に取り出し,
それらに記入されている数のうち大きい方をA君の得点とする.

B君は,それらのカードから1枚を無作為に取り出し,書かれている数を確認してから,
そのカードを返すことを2回くり返して,書かれている数の大きい(または小さくない)方をB君の得点とする.

AB両君のうち得点の大きい方を勝ちとする.

A君の勝つ確率pB君の勝つ確率qとの大小を比較せよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安25

確率 数え上げ、余事象、和の計算

方針

AとBの得点分布を最大値の累積確率から求める。Aの得点が i、Bの得点が j となる確率を使い、p=P(A>B)q=P(B>A) をそれぞれ有限和で計算して差を比較する。

解答

Aの得点が i2in)となる確率はP(A=i)=i1nC2=2(i1)n(n1).Bの得点についてはP(Bj)=(jn)2,P(B=j)=2j1n2.したがってp=i=2nP(A=i)P(Bi1)=i=2n2(i1)n(n1)(i1)2n2=n12n.一方q=j=1nP(B=j)P(Aj1)=j=1n2j1n2(j1)(j2)n(n1)=(3n+1)(n2)6n2.よってpq=n+13n2>0.したがってp>qであり、A君の勝つ確率の方が大きい。

総評

目安は25分。「2枚を戻さずに取るA」と「戻して2回取るB」の最大値分布を区別することが核心である。引き分けがあるため、単に平均得点を比較しても勝率比較にはならない。累積確率を先に書き、勝つ側の得点で和を取ると漏れがない。

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出典: 京都大学 1989年度 後期 理系 第5問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。