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京都大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

1からN+2 (N2)までの番号のついた玉(N+2)個を用意し,
手元に1と2の番号のついた玉をおき,
残りN個の玉を箱に入れる.
さらに,

「玉を1つ箱から取り出し,手元の玉2個と取り出した玉1個計3個の玉のうち最も小さい番号の玉を箱に返す」

という操作をn回くり返す(n1)
最後に手元に残った2個の玉の番号のうち小さい方をXとし,大きい方をYとする.

(1) Ymである確率P(Ym)を求めよ(m=3,4,,N+2)

(2) Xmである確率P(Xm)を求めよ(m=2,3,,N+1)

難易度8/ 10計算量8/ 10目安22

確率場合の数 状態分類、余事象、和の計算

方針

手元にはこれまで現れた玉のうち大きい2個が残る。Ymm より大きい玉を一度も引かない事象、Xm の余事象は大きい玉を2個手元へ取り込む事象である。大きい玉を0個・1個だけ取り込む確率を数える。

解答

手元の2個は、操作で現れた玉のうち番号が大きい2個である。

(1) Ym であるための必要十分条件は、番号が m より大きい玉を一度も取り出さないことである。そのような玉は箱に N+2m 個あり、事象が続く限り個数は変わらない。従って各回に許される玉は m2 個で、P(Ym)=(m2N)n.(2) H=N+2m, A=m2 とおく。Xm は、番号が m より大きい玉を手元へ取り込む回数が0回または1回である事象である。

0回の確率は (A/N)n である。最初の大きい玉を第 j 回に引き、その後は残る H1 個を引かない確率を足すと、ちょうど1個を取り込む確率はj=1n(AN)j1HN(A+1N)nj=H{(A+1)nAn}Nn.従ってP(Xm)=(N+2m)(m1)n(N+1m)(m2)nNn.

総評

箱の内容が変化する確率過程を閾値だけで追う難問で目安は22分。大きい玉を1個取ると箱内の大きい玉が1個減り、以後の回避確率が変わる点が核心である。 条件を使う箇所、途中計算、端点や等号の判定まで答案に明記すれば、論理を失わず完答できる。

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出典: 京都大学 1992年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。