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京都大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

空間内の6つの点
A(1,0,0)B(0,1,0)C(1,0,0)D(0,1,0)E(0,0,1)F(0,0,1)
を頂点とする正八面体を,
平面xa+yb+zc=0で切るとき,
切り口の多角形の頂点の座標を求めよ.
ただし,abcは正の定数とする.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定、範囲評価、計算整理

方針

平面の左辺 xa+yb+zc の符号を6頂点で調べると,A,B,E では正,C,D,F では負になる。切り口の頂点は,符号の異なる頂点を結ぶ正八面体の辺と平面の交点である。ただし ACBDEF は向かい合う頂点で辺ではない。残る6本の辺について,線分を内分点として表し,平面の式に代入して座標を求める。

解答

平面の左辺を Φ(x,y,z)=xa+yb+zc とおく。6つの頂点での値を調べると Φ(A)=1a,Φ(B)=1b,Φ(E)=1c は正であり,Φ(C)=1a,Φ(D)=1b,Φ(F)=1c は負である。したがって切り口は,正の値をとる頂点 A,B,E と負の値をとる頂点 C,D,F を結ぶ辺と交わる。

ただし,正八面体では ACBDEF は向かい合う頂点であり,辺ではない。よって調べるべき辺は AD,AF,BC,BF,CE,DE の6本である。

まず辺 AD 上の点を (1s)A+sD=(1s,s,0) とおく。平面上にある条件は 1sasb=0 であり,これより s=ba+b を得る。したがって AD 上の交点 =(aa+b,ba+b,0) である。

同様に各辺について求めると,切り口の6頂点は(aa+b,ba+b,0),(aa+b,ba+b,0),(aa+c,0,ca+c),(aa+c,0,ca+c),(0,bb+c,cb+c),(0,bb+c,cb+c)である。

よって求める頂点の座標は(aa+b,ba+b,0),(aa+b,ba+b,0),(aa+c,0,ca+c),(aa+c,0,ca+c),(0,bb+c,cb+c),(0,bb+c,cb+c)である。

総評

正八面体の切断を,平面と辺の交点として求める空間図形問題である。目安時間は18分。符号が異なる頂点を結ぶ線分だけが平面を横切るが,向かい合う頂点同士は辺でない点に注意する。1本の辺で内分比を計算し,残りを対称的に処理すると整理しやすい。座標を列挙する際は,分母が a+ba+cb+c の3種類に分かれることを確認すると検算になる。

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出典: 京都大学 1992年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。