方針
重心と中点を位置ベクトルで表し,辺ベクトルを直接比較する。, のように対応する辺がすべて同じ向きで比 になるため,両方が平行四辺形で相似であることが分かる。面積は,中点四辺形 が元の凸四辺形 の半分であることを示し,さらに相似比 の2乗を掛ける。
解答
(1)
位置ベクトルを点名と同じ文字で表す。三角形の重心よりである。したがってである。同様にであるから,四辺形 は平行四辺形である。
また,中点の定義からである。よってとなる。したがって も平行四辺形である。
さらに対応する辺を比べるとである。よって問題文の意味で相似であり, である。
(2)
まず中点四辺形 の面積を調べる。対角線 を引くと,三角形 で はそれぞれ の中点なので である。同様に三角形 で である。したがって は,底辺を とし,高さが三角形 と の高さの和の半分になる平行四辺形である。ゆえに である。
(1) より と の相似比は なので,面積比は である。したがって となる。
よって求める面積の比は である。
別解
解法2
方針
辺の中点を結ぶ四辺形に対し、中心、比の相似変換を考える。中点四辺形が平行四辺形で面積が元の半分であることと合わせる。
解答
(1) (1) 中点に対してである。一方、三角形の重心について同様にしたがって、中心、比の相似変換はと移す。
中点連結定理によりだからは平行四辺形である。相似変換の像も平行四辺形で、対応する有向辺はすべて倍となる。
(2) (2) また、中点四辺形の面積は元の凸四辺形の半分である。相似比の2乗を掛ければゆえに
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4。目安時間は16分から20分。重心と中点を位置ベクトルで表すと,点 の項が辺ベクトルの差で消え,平面外にあることを意識せずに処理できる。相似比 は辺の比であり,面積比では2乗する点に注意する。中点四辺形の面積が元の半分であることを,対角線 を使って一言証明しておくと,(2) の根拠が明確になる。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式も併記している。