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京都大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

θ0<θ<π2の範囲の角とする.

(1) sin3θ=sin2θを満たすθを求めよ.

(2) mnを0以上の整数とする.
θについての方程式sin3θ=msin2θ+nsinθが解を持つときの(m,n)と,
そのときの解θを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

三角関数方程式・不等式整数 置換、場合分け、範囲評価

方針

(1)sinAsinB の公式を使い,範囲 0<θ<π2 に残る解だけを拾う。(2)は sinθ>0 で割り,c=cosθ とおくと 4c21=2mc+n になる。0<c<1 に正の解を持つかどうかは,2次式の値を c=0,1 で比べれば判定でき,2m+n<3 まで候補が絞れる。最後に各候補の cosθ を計算して,範囲内の角を決める。

解答

(1) sin3θ=sin2θ より sin3θsin2θ=0 である。和積の公式を用いると 2cos5θ2sinθ2=0 となる。0<θ<π2 だから sinθ2>0 である。したがって cos5θ2=0 でなければならない。

このとき 0<5θ2<5π4 であるから,この範囲で余弦が0になるのは 5θ2=π2 だけである。よって θ=π5 である。

(2) 0<θ<π2 より sinθ>0 である。c=cosθ とおくと 0<c<1 であり,sin3θ=sinθ(4cos2θ1),sin2θ=2sinθcosθだから,与えられた方程式を sinθ で割って 4c21=2mc+n を得る。すなわち 4c22mc(n+1)=0 である。

ここで f(c)=4c22mc(n+1) とおく。m,n は0以上の整数なので f(0)=(n+1)<0 である。またこの2次方程式の2つの解の積は n+14<0 であるから,正の解はただ1つである。したがって 0<c<1 に解を持つためには,その正の解が1より小さければよく,これは f(1)>0 と同値である。よって 42m(n+1)>0 すなわち 2m+n<3 である。 m,n は0以上の整数なので,候補は (m,n)=(0,0),(0,1),(0,2),(1,0) に限られる。それぞれについて 4c22mc(n+1)=00<c<1 の解を求めると(m,n)c=cosθθ(0,0)12π3(0,1)22π4(0,2)32π6(1,0)1+54π5である。最後の値は cosπ5=1+54 を用いた。

したがって求める組と解は(m,n,θ)=(0,0,π3),(0,1,π4),(0,2,π6),(1,0,π5)である。

総評

三角方程式を cosθ の2次方程式へ落とし,整数条件で候補を絞る問題である。目安時間は16分。(1)では範囲指定により 5θ2=π2 だけが残ることを確認する。(2)では sinθ>0 で割れる理由,正の解が1未満になる条件 f(1)>0,候補 2m+n<3 の列挙を省かないことが採点上重要である。

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出典: 京都大学 1992年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。