方針
数学的帰納法を用いる。n=1,2 を確認し、n≧2 では仮定を漸化式へ代入した上界が 4/(n+1) 以下であることを差で確かめる。
解答
まず a1=1≦4 である。また a2=1≦2 である。
n≧2 で an≦4/n と仮定するとan+1=21an+n+11≦n2+n+11.ここでn+14−(n2+n+11)=n(n+1)n−2≧0だから an+1≦4/(n+1) である。従って数学的帰納法により、すべての自然数 n についてan≦n4が成り立つ。
別解
解法2
方針
新しい数列bn=nanを導入する。漸化式をbnの形へ直すと、上界4が保たれることが係数の単純な評価で分かる。
解答
bn=nanとおく。元の漸化式からbn+1=(n+1)an+1=2nn+1bn+1.b1=1、b2=2である。n≧2では2nn+1≦43.したがってbn≦4ならbn+1≦43⋅4+1=4.初めの2項とこの保存性から、すべての自然数nについてbn≦4である。ゆえにan≦n4.
総評
帰納法による評価の基本問題で目安は8分。帰納段階の差が非負になるのは n≧2 なので、初項だけでなく第2項も先に確認するのが安全である。 方針だけでなく、条件を使う箇所、途中式、等号・境界の判定まで答案に明記することが安定得点につながる。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式も併記している。
冊子PDFで見る京大の数列の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。