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京都大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

数列{an}を次のように定義する.{a1=1,an+1=12an+1n+1(n=1,2,)このとき,各自然数nに対して不等式an4nが成り立つことを証明せよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安8

数列方程式・不等式 数学的帰納法不等式評価漸化式の変形

方針

数学的帰納法を用いる。n=1,2 を確認し、n2 では仮定を漸化式へ代入した上界が 4/(n+1) 以下であることを差で確かめる。

解答

まず a1=14 である。また a2=12 である。

n2an4/n と仮定するとan+1=12an+1n+12n+1n+1.ここで4n+1(2n+1n+1)=n2n(n+1)0だから an+14/(n+1) である。従って数学的帰納法により、すべての自然数 n についてan4nが成り立つ。

別解

解法2

方針

新しい数列bn=nanを導入する。漸化式をbnの形へ直すと、上界4が保たれることが係数の単純な評価で分かる。

解答

bn=nanとおく。元の漸化式からbn+1=(n+1)an+1=n+12nbn+1.b1=1b2=2である。n2ではn+12n34.したがってbn4ならbn+1344+1=4.初めの2項とこの保存性から、すべての自然数nについてbn4である。ゆえにan4n.

総評

帰納法による評価の基本問題で目安は8分。帰納段階の差が非負になるのは n2 なので、初項だけでなく第2項も先に確認するのが安全である。 方針だけでなく、条件を使う箇所、途中式、等号・境界の判定まで答案に明記することが安定得点につながる。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式も併記している。

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出典: 京都大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。