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京都大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

数列xnxn=an2+bn+c,n=1,2,3,によって定める.
このとき,次の2つの条件(イ),(ロ)をみたす自然数abcを求めよ.

(イ) 4,x1x2はこの順で等差数列である.

(ロ) すべての自然数nに対して(xn+xn+12)2xnxn+1+1が成り立つ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

数列整数 同値変形、範囲評価、場合分け

方針

(イ)から 2x1=x2+4 を立て、2a+c=4 を得る。自然数を正の整数として a=1,c=2 に絞る。(ロ)は平均の平方と積の差を平方に直し、すべての nxn+1xn2 となる条件に変換して b を決める。

解答

(イ)より、4,x1,x2 がこの順で等差数列であるから x14=x2x1 すなわち 2x1=x2+4 である。ここに x1=a+b+c,x2=4a+2b+c を代入すると 2(a+b+c)=4a+2b+c+4 であり、整理して 2a+c=4 を得る。a,c は自然数、すなわち正の整数なので a=1,c=2 である。

次に(ロ)を変形する。任意の実数 u,v について (u+v2)2uv=(uv)24 であるから、(ロ)は (xnxn+1)241 すなわち xn+1xn2 と同値である。 a=1,c=2 のとき xn=n2+bn+2 である。したがって xn+1xn=(n+1)2+n2+b=b(2n+1) である。よって、すべての自然数 n について b(2n+1)2 が必要十分である。

まず b=1 なら 1(2n+1)=2n2 であり、条件を満たす。逆に b2 とする。b=2k が偶数なら、n=k とすれば b(2n+1)=2k(2k+1)=1 となり不適である。b=2k+1 が奇数なら、b3 なので k1 であり、n=k とすれば b(2n+1)=0 となり不適である。

したがって b=1 に限られる。以上より (a,b,c)=(1,1,2) である。

b と奇数列との距離

別解

解法2

方針

等差条件は x22x1+4=0 として係数比較する。不等式は
隣接差の絶対値が2以上という条件へ変え、奇数列
3,5,7, と自然数 b の距離として判定する。

解答

条件(イ)はx22x1+4=0である。xn=an2+bn+c を代入すると2ac+4=0,2a+c=4.a,c は正の整数だからa=1,c=2に限られる。

また恒等式(u+v2)2uv=(uv)24より、条件(ロ)はxn+1xn2と同値である。いまxn+1xn=b(2n+1)だから、すべての n1 に対してb(2n+1)2が必要十分である。

b=1 なら左辺は 2n であり条件を満たす。一方 b2 なら、
b に最も近い3以上の奇数を選べば、その差は0または1である。
具体的に b=2k なら n=kb=2k+13 なら n=k
とすれば条件に反する。したがって(a,b,c)=(1,1,2).

総評

等差条件で係数を一気に絞り、残った条件を隣接項の差に直す問題。難度は標準で、目安時間は15分前後。ポイントは、(ロ)を不等式のまま眺めず (xnxn+1)2/41 に変形すること、さらに b が奇数列 3,5,7, から距離2以上離れ続ける必要があると読むことである。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 京都大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。