方針
(イ)から を立て、 を得る。自然数を正の整数として に絞る。(ロ)は平均の平方と積の差を平方に直し、すべての で となる条件に変換して を決める。
解答
(イ)より、 がこの順で等差数列であるから すなわち である。ここに を代入すると であり、整理して を得る。 は自然数、すなわち正の整数なので である。
次に(ロ)を変形する。任意の実数 について であるから、(ロ)は すなわち と同値である。 のとき である。したがって である。よって、すべての自然数 について が必要十分である。
まず なら であり、条件を満たす。逆に とする。 が偶数なら、 とすれば となり不適である。 が奇数なら、 なので であり、 とすれば となり不適である。
したがって に限られる。以上より である。
と奇数列との距離
別解
解法2
方針
等差条件は として係数比較する。不等式は
隣接差の絶対値が2以上という条件へ変え、奇数列
と自然数 の距離として判定する。
解答
条件(イ)はである。 を代入すると は正の整数だからに限られる。
また恒等式より、条件(ロ)はと同値である。いまだから、すべての に対してが必要十分である。
なら左辺は であり条件を満たす。一方 なら、
に最も近い3以上の奇数を選べば、その差は0または1である。
具体的に なら 、 なら
とすれば条件に反する。したがって
総評
等差条件で係数を一気に絞り、残った条件を隣接項の差に直す問題。難度は標準で、目安時間は15分前後。ポイントは、(ロ)を不等式のまま眺めず に変形すること、さらに が奇数列 から距離2以上離れ続ける必要があると読むことである。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。