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京都大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

N を自然数とする。N+1 個の箱があり、1から N+1 までの番号が付いている。どの箱にも玉が1個入っている。番号1から N までの箱に入っている玉は白玉で、番号 N+1 の箱に入っている玉は赤玉である。

次の操作(*)を、おのおのの k=1,2,,N+1 に対して、k が小さい方から順番に1回ずつ行う。

(*) k 以外の番号の N 個の箱から1個の箱を選び、その箱の中身と番号 k の箱の中身を交換する。(ただし、N 個の箱から1個の箱を選ぶ事象は、どれも同様に確からしいとする。)

操作がすべて終了した後、赤玉が番号 N+1 の箱に入っている確率を求めよ。

難易度6/ 10計算量4/ 10目安22

確率 状態分類、余事象、独立性の利用

方針

最初の N 回で赤玉が一度でも箱 N+1 から出ると、その後は既に操作済みの箱へ移り続け、箱 N+1 へは最終操作前に戻らない。したがって最終操作直前まで箱 N+1 に残る確率を求め、最後の交換を場合分けする。

解答

最初の N 回の操作では、赤玉が箱 N+1 にある限り、その箱が交換相手に選ばれない確率は毎回N1Nである。いったん選ばれると赤玉はその時の箱 k に移る。その後、赤玉が交換相手として選ばれれば、その時点の箱へ移るが、それらはいずれも操作を終えた箱である。したがって最終操作より前に箱 N+1 へ戻ることはない。

よって最初の N 回の後にも赤玉が箱 N+1 にある確率は(N1N)N.最後の k=N+1 の操作では、赤玉が箱 N+1 にあれば必ず外へ出る。赤玉が他の箱にあれば、その箱が交換相手に選ばれる確率 1N で箱 N+1 に入る。したがって求める確率は1N{1(N1N)N}.

総評

難度6、計算量4。想定時間は22分程度で、発想重視の確率問題である。赤玉が一度出た後は『操作済みの箱』の側にしか移らないという時間順序の観察が核心になる。最後の操作では、直前に箱 N+1 にいる場合が必ず失敗する点に注意する。

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出典: 京都大学 2004年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。