方針
まず 勝1敗になる2チームを選び、2チーム同士の勝敗を決める。その後、片方の唯一の敗戦相手を残りチームから選び、固定された試合と自由な試合を分けて数える。最後に3チーム目も 勝1敗になってしまう場合だけを除き、全事象数で割る。
解答
全試合数は であり、すべての勝敗の総数は である。
ちょうど2チームが 勝1敗になる場合を数える。まず、その2チームを選ぶ方法は 通りである。選ばれた2チームを とし、ここでは が に勝つ場合を考える。 の直接対戦の勝敗は2通りあるので、最後に2倍すればよい。 が に勝つとする。 が 勝1敗であるためには、 の唯一の敗戦は との試合でなければならない。したがって は、 以外のすべてのチームに勝つ。
一方、 も 勝1敗であり、すでに には勝っている。よって に勝つチームを、残り チームの中から1つ選ぶ必要がある。この選び方は 通りである。このチームを とする。すると は に勝ち、 は 以外の残りのチームにはすべて勝つ。
ここまでで、 と他のチームとの試合はすべて決まった。残る自由な試合は、 を除く チーム同士の試合であり、その数は である。したがって一見すると 通りある。
ただし、この中には も 勝1敗になってしまう場合が含まれている。 はすでに に負け、 に勝っているので、残りの チームすべてに勝つと、 も 勝1敗になる。この場合は除かなければならない。 が残り チームすべてに勝つことを固定すると、それ以外の残り チーム同士の試合は自由であり、その数は 通りである。
なお、 以外の残りのチームは、すでに と の両方に負けているため、 勝1敗になることはない。したがって除くべき場合は上の の場合だけである。
以上より、条件を満たす勝敗表の数はである。したがって求める確率はである。
別解
解法2(条件付き確率で数える)
方針
該当する2チームを固定し、その2チームだけが1敗となる条件付き確率を求める。最後に組の選び方を掛ける。
解答
該当する2チームを と固定する。まず が に勝つ向きを考える。 は他の全チームに勝たなければならず、 の唯一の敗戦相手 は残り チームから選ぶ。
に関係する試合を固定した後、残り チーム間には試合がある。ただし が残りの チームすべてに勝つと、 も 勝1敗になる。この除外後の自由度は通りである。
の勝敗の向きは2通り、該当する2チームの選び方は通りである。全勝敗表は通りだから、求める確率は では波括弧内が0となり、実際に条件を満たす勝敗表がないこととも一致する。
総評
難度7、計算量6。目安時間は18〜24分。採点ポイントは、ちょうど2チームを先に選ぶこと、2チーム同士の勝敗を固定した後に片方の唯一の敗戦相手 を選ぶこと、残り自由な試合数から も条件を満たす場合を差し引くことです。
誤りやすいのは、 が3チーム目の 勝1敗になる場合を除き忘れることです。一方で、 以外のチームはすでに の両方に負けているため、余分に除く必要はありません。答案は、選ぶもの、固定される試合、自由な試合、除外する試合を順に書くと、指数の数え間違いを抑えられます。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。