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京都大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

nチームがリーグ戦を行う.
すなわち,各チームは他のすべてのチームとそれぞれ1回ずつ対戦する.
引き分けはないものとし,
勝つ確率はすべて12で,
各回の勝敗は独立に決まるものとする.
このとき,(n2)勝1敗のチームがちょうど2チームである確率を求めよ.
ただし,nは3以上とする.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

確率場合の数 数え上げ、場合分け、余事象

方針

まず n2 勝1敗になる2チームを選び、2チーム同士の勝敗を決める。その後、片方の唯一の敗戦相手を残りチームから選び、固定された試合と自由な試合を分けて数える。最後に3チーム目も n2 勝1敗になってしまう場合だけを除き、全事象数で割る。

解答

全試合数は nC2=n(n1)2 であり、すべての勝敗の総数は 2nC2 である。

ちょうど2チームが n2 勝1敗になる場合を数える。まず、その2チームを選ぶ方法は nC2 通りである。選ばれた2チームを A,B とし、ここでは AB に勝つ場合を考える。A,B の直接対戦の勝敗は2通りあるので、最後に2倍すればよい。 AB に勝つとする。Bn2 勝1敗であるためには、B の唯一の敗戦は A との試合でなければならない。したがって B は、A 以外のすべてのチームに勝つ。

一方、An2 勝1敗であり、すでに B には勝っている。よって A に勝つチームを、残り n2 チームの中から1つ選ぶ必要がある。この選び方は n2 通りである。このチームを C とする。すると CA に勝ち、AC 以外の残りのチームにはすべて勝つ。

ここまでで、A,B と他のチームとの試合はすべて決まった。残る自由な試合は、A,B を除く n2 チーム同士の試合であり、その数は n2C2=(n2)(n3)2 である。したがって一見すると 2n2C2 通りある。

ただし、この中には Cn2 勝1敗になってしまう場合が含まれている。C はすでに B に負け、A に勝っているので、残りの n3 チームすべてに勝つと、Cn2 勝1敗になる。この場合は除かなければならない。C が残り n3 チームすべてに勝つことを固定すると、それ以外の残り n3 チーム同士の試合は自由であり、その数は 2n3C2 通りである。

なお、C 以外の残りのチームは、すでに AB の両方に負けているため、n2 勝1敗になることはない。したがって除くべき場合は上の C の場合だけである。

以上より、条件を満たす勝敗表の数はnC22(n2){2n2C22n3C2}である。したがって求める確率はnC22(n2){2n2C22n3C2}2nC2である。

別解

解法2(条件付き確率で数える)

方針

該当する2チームを固定し、その2チームだけが1敗となる条件付き確率を求める。最後に組の選び方を掛ける。

解答

該当する2チームを A,B と固定する。まず AB に勝つ向きを考える。B は他の全チームに勝たなければならず、A の唯一の敗戦相手 C は残り n2 チームから選ぶ。

A,B に関係する試合を固定した後、残り n2 チーム間には(n2)(n3)2試合がある。ただし C が残りの n3 チームすべてに勝つと、Cn2 勝1敗になる。この除外後の自由度は2n2C22n3C2通りである。

A,B の勝敗の向きは2通り、該当する2チームの選び方はn(n1)2通りである。全勝敗表は2nC2通りだから、求める確率はn(n1)(n2){2n2C22n3C2}2nC2.n=3 では波括弧内が0となり、実際に条件を満たす勝敗表がないこととも一致する。

総評

難度7、計算量6。目安時間は18〜24分。採点ポイントは、ちょうど2チームを先に選ぶこと、2チーム同士の勝敗を固定した後に片方の唯一の敗戦相手 C を選ぶこと、残り自由な試合数から C も条件を満たす場合を差し引くことです。

誤りやすいのは、C が3チーム目の n2 勝1敗になる場合を除き忘れることです。一方で、C 以外のチームはすでに A,B の両方に負けているため、余分に除く必要はありません。答案は、選ぶもの、固定される試合、自由な試合、除外する試合を順に書くと、指数の数え間違いを抑えられます。

第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2003年度 前期 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。