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京都大学 2005年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

n枚の100円玉とn+1枚の500円玉を同時に投げる。表の出た100円玉より500円玉の枚数が多い確率を求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安12

確率場合の数 対称性の利用、場合分け、独立性の利用

方針

500円玉のうち1枚を特別に分ける。残る n 枚の500円玉の表の枚数と、n 枚の100円玉の表の枚数との差は0を中心に対称である。特別な1枚が裏・表の場合を平均する。

解答

n 枚の100円玉の表の枚数を X、500円玉のうち n 枚の表の枚数を Y、残り1枚が表なら1、裏なら0となる数を Z とする。求める事象はY+Z>Xである。

D=YX とおく。X,Y は同じ二項分布に従い独立なので、DD の確率分布は同じである。したがってP(D>0)=P(D<0).Z=0,1 はそれぞれ確率 12 で起こるからP(D+Z>0)=12P(D>0)+12P(D0)=12{2P(D>0)+P(D=0)}=12.最後の等式では 2P(D>0)+P(D=0)=1 を用いた。よって求める確率は12である。

別解

解法2

方針

100円玉と500円玉を (n) 組に対応させ,残る500円玉1枚を特別扱いする。各組の表裏を交換し,特別な1枚を反転する写像が,求める事象とその補集合を一対一に対応させることを示す。

解答

n 枚の100円玉と,500円玉のうち n 枚を1枚ずつ対応させる。100円玉の表の枚数を X,対応させた500円玉の表の枚数を Y,残る500円玉1枚が表なら Z=1,裏なら Z=0 とする。

すべての投げ方に対して,次の操作を行う。各組で100円玉と500円玉の表裏を交換する,残る500円玉1枚の表裏を反転する.操作後の表の枚数はX=Y,Y=X,Z=1Zである。この操作を2回行うと元に戻るので,全事象上の一対一対応である。

もとの投げ方が求める事象に属さないとき,Y+ZXである。Z=0 なら X+1>YZ=1 なら X>Y だから,いずれもY+Z=X+1Z>Y=Xとなり,操作後は求める事象に属する。逆向きも同様であり,この操作は求める事象とその補集合を一対一に対応させる。

したがって両者の確率は等しく,和が1なので,求める確率は12である。

総評

難度4、計算量3。想定時間は12分程度で、発想が見えれば完答目標である。500円玉を n 枚と特別な1枚に分け、同数枚同士の表の枚数差の対称性を見るのが核心になる。二項係数を総和して押し切る必要はない。

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出典: 京都大学 2005年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。