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京都大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

先頭車両から順に1からnまでの番号のついたn両編成の列車がある.
ただしn2とする.
各車両を赤色,青色,黄色のいずれか一色で塗るとき,隣り合った車両の少なくとも一方が赤色となるような色の塗り方は何通りか.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

場合の数数列 漸化式の変形状態分類、計算整理

方針

末尾が赤か赤以外かで状態を分け,an+1=an+2an1 を立てる。初期値と特性方程式から一般項を求める。

解答

条件「隣り合った車両の少なくとも一方が赤色」とは,青または黄色の車両が隣り合ってはいけない,ということである。

条件を満たす n 両の塗り方の総数を an とする。また,最後の車両が赤であるものを rn 通り,最後の車両が赤でないものを sn 通りとする。すると an=rn+sn である。 n+1 両の塗り方を考える。最後の車両が赤である場合,その直前の車両の色には追加の制限はない。したがって,前の n 両は条件を満たす任意の塗り方でよく,rn+1=an である。

最後の車両が赤でない場合,最後の色は青または黄色の2通りである。このとき隣り合う n 番目の車両は赤でなければならない。したがって,n 番目までの塗り方は「最後が赤」である条件付きの塗り方であり,sn+1=2rn である。さらに rn=an1 なので sn+1=2an1 である。

よって an+1=rn+1+sn+1=an+2an1 を得る。初期値は a1=3 である。また2両の場合,全9通りのうち,両方とも赤でない 22=4 通りが条件に反するので a2=94=5 である。

漸化式 an+1=an+2an1an+12an=(an2an1) と書けるので,一般項は 2n(1)n の組合せになる。実際 an=A2n+B(1)n とおくと,初期値から 2AB=3,4A+B=5 である。これを解くと A=43,B=13 である。したがって an=432n13(1)n=2n+2(1)n3 である。

よって求める塗り方の数は 2n+2(1)n3 通りである。

別解

解法2

方針

赤でない車両の位置を,互いに隣り合わないように先に選ぶ。位置の選び方と青・黄の選び方を掛け,得られた和が同じ漸化式を満たすことを確認する。

解答

赤でない車両が j 両あるとする。その位置は互いに隣り合ってはならない。

選んだ位置を1p1<p2<<pjn,pr+1pr+2とする。qr=pr(r1) と変換すると1q1<q2<<qjnj+1となる。したがって位置の選び方は(nj+1)!j!(n2j+1)!通りである。選ばれた各車両は青または黄色の2通りに塗れるから,総数はj=0n+12(nj+1)!j!(n2j+1)!2jである。

この数を bn とおく。末尾が赤なら前の n1 両は任意であり,末尾が赤でないなら直前は赤で,末尾の色は2通りだからbn=bn1+2bn2を満たす。さらに b1=3, b2=5 である。したがって解法1と同じ漸化式・初期値をもち,bn=2n+2(1)n3を得る。

総評

難度5、計算量5。隣接条件を「赤でない車両が連続しない」と読み替え、末尾の状態で漸化式を作る数え上げ問題で、目安は15分程度である。最後が赤なら前は自由、最後が青・黄なら直前は赤という分岐から an+1=an+2an1 が出る。初期値 a1=3,a2=5 の確認を誤ると一般項全体がずれる。解法2の位置選択は、隣り合わない j 個の選び方 (nj+1)!j!(n2j+1)! を使う方法で、漸化式解の検算として有効である。

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出典: 京都大学 2005年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。