(1)
共有点の x 座標は cosx=1+x21−x2 を満たす。区間は 2kπ≦x≦(2k+1)π であり,k は正の整数である。 u=2x−kπ とおくと 0≦u≦2π,x=2kπ+2u である。右端 u=2π,すなわち x=(2k+1)π では cosx=−1 である一方,1+x21−x2>−1 なので共有点にはならない。したがって,解を探す範囲は 0≦u<2π でよい。
半角公式 cosx=1+tan2(2x)1−tan2(2x) を用いる。この区間では 2x=kπ+u なので tan2x=tanu≧0 である。共有点条件は 1+tan2u1−tan2u=1+x21−x2 であるから,整理すると tan2u=x2 である。tanu≧0 かつ x>0 より,これは tanu=x=2kπ+2u と同値である。
そこで h(u)=tanu−2u とおく。u=0 では h(0)=0<2kπ であり,u→2π−0 のとき h(u)→+∞ である。したがって,中間値の考え方により h(u)=2kπ を満たす u が存在する。よって C1 と C2 は共有点をもつ。
その共有点の x 座標を x0 とする。上の同値変形より tan2x0=x0 である。したがって半角公式から sinx0=1+tan2(2x0)2tan(2x0)=1+x022x0 である。また共有点なので cosx0=1+x021−x02 である。
曲線 C1:y=cosx の x=x0 における接線は y=cosx0−sinx0(X−x0) である。ここで X=0 を代入するとy=cosx0+x0sinx0=1+x021−x02+x0⋅1+x022x0=1+x021+x02=1である。したがって,この接線は点 (0,1) を通る。
(2)
(1) より,共有点の個数は h(u)=2kπ(0≦u<2π) の解の個数と等しい。ただし h(u)=tanu−2u である。
微分すると h′(u)=cos2u1−2 である。0≦u<4π では cos2u>21 なので h′(u)<0 である。また u=4π では h′(u)=0 である。したがって 0≦u≦4π では h(u)≦h(0)=0<2kπ であり,この範囲に解はない。
一方,4π<u<2π では cos2u<21 なので h′(u)>0 である。よって h(u) はこの区間で狭義に増加する。さらに h(4π)=1−2π<2kπ であり,h(u)→+∞(u→2π−0) である。したがって h(u)=2kπ の解は 4π<u<2π にただ1つ存在する。
よって C1 と C2 の共有点はただ1つである。