方針
(p)は正 角形の頂点が同一円周上にあることを使い、60度の円周角が見込む弧の中心角が120度であることから、頂点間隔の整数倍が120度になると示す。(q)は与えられているのが「2辺とその間でない角」であり、合同条件ではない。反例は 、、 を固定したまま、辺 が2通りになるように作る。余弦定理で2つの が実際に可能であることを確認する。
解答
(p) 正しい。
正 角形の頂点は1つの円周上に並ぶ。隣り合う頂点に対応する中心角は である。
選んだ3頂点でできる三角形のある内角が であるとする。この角は、残り2頂点を結ぶ弧を見込む円周角である。円周角が なら、その見込む弧の中心角は である。
一方、その弧は正 角形の辺間隔をいくつか集めたものなので、ある整数 を用いて と書ける。したがって である。よって は3の倍数である。
(q) 正しくない。
反例を作る。2つの三角形で となるようにする。
この条件で、 とおく。辺 は角 の向かい側の辺なので、余弦定理より である。 を用いると すなわち である。この方程式の解は の2つである。どちらも正であり、対応する三角形は三角不等式を満たして実際に作れる。
したがって、同じ 、同じ 、同じ をもつにもかかわらず、 の長さが異なる2つの三角形が存在する。この2つは合同ではない。よって命題(q)は正しくない。
総評
難度5、目安時間18分。(p)は円周角と中心角の関係を使う素直な証明で、弧が頂点間隔の整数倍であることを書くのが要点である。(q)はSSA型の条件が合同条件ではないことを、具体的な数値で示せばよい。反例では、余弦定理から が2通り出るだけでなく、その2つが正で三角形として成立することまで確認すると答案として強い。