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京都大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

次の条件(*)を満たす正の実数の組(a,b)の範囲を求め,座標平面上に図示せよ.

(*) cosaθ=cosbθかつ0<θπ
となるθがちょうど1つある.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安20

三角関数方程式・不等式 場合分け、必要十分条件、範囲評価

方針

まず a=b の場合は等式が恒等的に成り立つので除く。ab では cosA=cosBAB=2mπ または A+B=2mπ に分ける。正の解は aba+b からそれぞれ θ=2mπ/abθ=2mπ/(a+b) と出る。0<θπ に入る個数を数え、全体でちょうど1個にするには、a+b 側から1個だけ、ab 側から0個であることが必要十分になる。最後に境界線の含む・含まないを整理して図示条件にする。

解答

まず a=b の場合、等式はすべての
θ で成り立つので除く。以下 ab とする。

和積公式よりcosaθcosbθ=2sin(a+b)θ2sin(ab)θ2.したがって正の解はθ=2mπa+bまたはθ=2mπab(m=1,2,3,)から得られる。

a+b>ab に注意する。もし a+b<2 なら、どちらの形からも
0<θπ の解は出ない。一方 a+b4 なら、
a+b 側だけで m=1,2 に対応する2個以上の解が出る。よって
解がちょうど1個であるためには2a+b<4が必要である。このとき a+b 側から出る解はθ=2πa+bの1個だけである。

さらに ab2 ならθ=2πabも区間内に入る。この解は a,b>0 より
a+b>ab なので、先の解とは異なる。したがって追加の解を
生じさせないための必要十分条件はab<2である。

逆にa>0,b>0,ab,2a+b<4,ab<2なら、a+b 側からちょうど1個、ab 側から0個の解が出る。
よってこれが求める必要十分条件である。

境界の包含関係まで示すと、求める範囲は次の斜線部である。

総評

難度6、目安時間20分。三角方程式の解の個数を、a+bab の2つの係数から数える問題である。a=b は恒等的に成り立つため最初に除外する必要がある。境界では a+b=2θ=π を与えるので含み、a+b=4 は2個目の解を生むので含まない。ab=2 も追加の解を生むため除く点に注意したい。

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出典: 京都大学 2012年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。