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九州大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

a1=a,ak+1+bak=1,k=1,2,によって決められる数列について次の問に答えよ.

(1)k項を求めよ.

(2) k=1nakを求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安16

数列 漸化式の変形和の計算、場合分け

方針

漸化式 ak+1+bak=1 は、定数解を引くと等比型になる。b1 では定数解 1/(1+b) を使って ak+1L=b(akL) と直し、一般項を求める。b=1 では定数解の分母が消えるので別扱いにし、等差数列として処理する。和はそれぞれ等比数列の和、等差数列の和を用いる。

解答

(1)
まず b1 とする。定数 LL+bL=1 を満たすように取ると L=11+b である。漸化式から ak+1L=b(akL) となるので、akL は公比 b の等比数列である。したがって akL=(a1L)(b)k1 であり、a1=a より ak=11+b+(a11+b)(b)k1 である。

次に b=1 の場合、漸化式は ak+1ak=1 となる。よって ak=a+k1 である。

(2) b1 のとき、(1) の式を足し合わせてk=1nak=n1+b+(a11+b)k=1n(b)k1である。等比数列の和より k=1n(b)k1=1(b)n1+b だからk=1nak=n1+b+(a11+b)1(b)n1+bである。 b=1 のときは k=1nak=k=1n(a+k1)=na+n(n1)2 である。

別解

解法2:漸化式を順に代入して一般化する

方針

漸化式へ順に代入し、初項に掛かる項と定数から生じる有限等比和へ分ける。
b1 で閉じた式に直し、b=1 は有限和の式から別に整理する。

解答

(1)
漸化式を繰り返し代入するとak=(b)k1a+j=0k2(b)j.b1 ならak=(b)k1a+1(b)k11+b=11+b+(a11+b)(b)k1.b=1 なら有限和から ak=a+k1 である。

(2)
b1 ではk=1nak=aj=0n1(b)j+11+b{nj=0n1(b)j}=n1+b+(a11+b)1(b)n1+b.b=1 ではk=1nak=na+n(n1)2.

総評

難度4、計算量4。定数解を引いて等比数列に直す標準的な漸化式問題である。想定時間は16分程度。分母 1+b が現れるため、b=1 を必ず別に扱う必要がある。和の計算では、一般項の定数部分と等比部分を分けて足すとミスが少ない。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。

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出典: 九州大学 1990年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。