方針
基本式 と を作る。(1) はこれらから と単調減少を帰納的に示す。(2) は を求め, では であることを使って分母 を上から押さえる。(3) は と の形が二乗評価に合わせて作られていることを使い,数学的帰納法で示す。
解答
(1)
まずである。 であり, なら右辺は正なので である。よって帰納法により,すべての で が成り立つ。
次にである。 より右辺は正なので である。したがって がすべての で成り立つ。
(2)
まず である。したがってである。
(1) より数列は より大きく単調減少するので, では である。基本式 において だから である。よって が成り立つ。
(3)
まず のときを確認する。 なので である。一方, だから である。
次に,ある で が成り立つと仮定する。(2) より であるから である。ここで なのでである。したがって が成り立つ。数学的帰納法により が示された。
別解
解法2:誤差を正規化して二乗を反復する
方針
誤差 を導入し、漸化式を と書く。単調性から を得た後、 と正規化すると になる。これを繰り返して二重指数型の下界を直接得る。
解答
(1) から帰納的に であり、そのとき第2式の右辺も正なので(2) ではである。したがって(3)とおく。(2) からまたよって二乗評価を 回繰り返すとしたがってである。
総評
二乗型の漸化式評価を扱う問題で,目安時間は28分。まず と をそれぞれ因数分解した形にすることが重要である。(2) では単調減少から を使い,分母を上から押さえて下からの評価に変える。(3) の は複雑に見えるが, によって二乗すると次の になるよう作られている。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式や変化の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。