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九州大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

1辺の長さが1の正三角形 ABC において、
AB 上に P0,P1,、辺 BC 上に Q0,Q1,
CA 上に R0,R1, がある。
P0AB の中点でありPnQnBC,QnRnCA,RnPn+1AB(n=0,1,2,)を満たす。次の問いに答えよ。

(1) APn=xn とおく。xn,xn+1 の関係を求めよ。

(2) xn を求めよ。

(3)
PnBQn,QnCRn,RnAPn+1
の面積の和を Sn とする。limnSnを求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安28

数列図形と方程式 座標設定漸化式の変形極限計算

方針

正三角形を座標平面に置き、Pn=(xn,0) から条件どおりに3本の垂線を引いて Pn+1 を求める。これにより一次漸化式が得られるので、定数解 13 からの差を取って解く。面積和 Sn は3つの三角形を座標で個別に求め、最後に xn13 を代入する。

解答

(1)
正三角形をA=(0,0),B=(1,0),C=(12,32)と置く。APn=xn なので Pn=(xn,0) である。

BC の傾きは 3 だから、PnQn の傾きは 13 である。辺 BC 上の点を Qn=(1u2,32u) とおく。QnPn を通り傾き 13 の直線上にあることから 32u=13(1u2xn) である。これを整理して u=1xn2 を得る。したがって Qn=(3+xn4,3(1xn)4) である。

次に CA の傾きは 3 なので、QnRn の傾きは 13 である。RnCA 上にあるから Rn=(v,3v) とおける。QnRn の傾きを用いると3v3(1xn)4=13(v3+xn4)である。整理すると v=3xn8 となる。最後に RnPn+1AB に垂直、すなわち鉛直であるから Pn+1=(3xn8,0) である。よって xn+1=3818xn である。

(2)
(1)より xn+113=18(xn13) である。P0 は辺 AB の中点なので x0=12 である。したがってxn13=(18)n(1213)=16(18)nであり、xn=13+16(18)n である。

(3)
まず3つの三角形の面積を xn で表す。PnBQn は底辺 PB=1xn、高さ 3(1xn)4 だから [PnBQn]=38(1xn)2 である。

また、座標計算により [QnCRn]=332(1+xn)2 である。さらにRn=(3xn8,3(3xn)8),Pn+1=(3xn8,0)なので [RnAPn+1]=3128(3xn)2 である。

したがってSn=38(1xn)2+332(1+xn)2+3128(3xn)2=3128(21xn230xn+29).(2)より xn13 であるからlimnSn=3128(21193013+29)=3128(73+19)=36.

別解

解法2

方針

各段階に現れる30度・60度・90度の直角三角形で、斜辺の半分を次の辺上の長さとして追う。座標を使わずに漸化式と3つの面積を得る。

解答

(1)

APn=xn だから PnB=1xn である。
PnBQnQn を直角とし、B=60 だからBQn=1xn2.よってCQn=1BQn=1+xn2.同様に QnCRn からCRn=CQn2=1+xn4,ARn=3xn4.さらに RnAPn+1 からxn+1=APn+1=ARn2=3xn8.(2)xn+113=18(xn13).x0=1/2 だからxn=13+16(18)n.(3)

斜辺が h の30度・60度・90度の直角三角形の面積は12h23h2=38h2である。3つの三角形の斜辺は順に1xn,1+xn2,3xn4.したがってSn=38(1xn)2+332(1+xn)2+3128(3xn)2.xn1/3 を代入してlimnSn=36.

総評

垂線を順に引く図形操作を、座標で追跡する問題である。目安時間は28分。(1)で Qn,Rn,Pn+1 の座標を省かずに出すと、漸化式 xn+1=3818xn が自然に得られる。(3)は面積式がやや長いので、3つの三角形を別々に計算してから合計するのが安全である。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。高校数学の範囲内で完結させた。

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出典: 九州大学 1992年度 後期 理系 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。