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九州大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

y軸上の点(0,t)を中心とし,rを半径とする円C(ただし,0<r<t)と,
原点を通り円Cに接する直線のうち正の傾きをもつ直線lを考える.

(1) trの間にr={t2(0<t1のとき)t2(t>1のとき)なる関係がある場合,
tを変化させたときの円Cと直線lとの接点の軌跡の方程式を求め,図示せよ.

(2) 上で求めた曲線と直線x=1およびy=14とで囲まれた図形を
x軸のまわりに回転してできる回転体の体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安35

図形と方程式積分 接線・法線軌跡体積計算

方針

接点P=(x,y)では、半径(x,yt)と接線方向(x,y)が直交する。この条件と円の方程式から、x,yt,rで表す。与えられたrの式により、0<t1では直線y=xt>1では放物線y=2x2になる。(2)では、曲線とy=1/4, x=1で囲まれる領域を、x=1/2で直線部分と放物線部分に分け、x軸まわりのワッシャーで積分する。

解答

(1)
接点をP=(x,y)とする。円の中心は(0,t)であるから、半径方向のベクトルは (x,yt) であり、原点から接点へ向かう接線方向のベクトルは (x,y) である。半径と接線は直交するので x2+y(yt)=0 である。またPは円上にあるから x2+(yt)2=r2 である。これらを解くと y=tr2t,x=rt2r2t である。正の傾きの接線を考えるのでx>0をとる。 0<t1ではr=t/2であるから x=t2,y=t2 である。したがって軌跡は y=x,0<x12 である。 t>1ではr2=t/2であるから y=t12 である。また x2=r2(t2r2)t2=t1/22 なので y=2x2 である。このときt>1よりx>1/2である。したがって軌跡は、0<x1/2で直線y=xx>1/2で放物線y=2x2をつないだ曲線である。

(2)
求める図形は、下側がy=1/4、右端がx=1、上側が(1)で求めた曲線である。1/4x1/2では上側がy=x1/2x1では上側がy=2x2である。

したがって、x軸のまわりに回転してできる体積VV=π1/41/2(x2116)dx+π1/21((2x2)2116)dxである。計算すると 1/41/2(x2116)dx=148 であり1/21(4x4116)dx=119160となる。よって V=367π480 である。

別解

解法2

方針

接線を y=kx とおく。中心から直線までの距離が半径 r に等しい条件と、中心から直線へ下ろした垂線の足の公式から接点を求める。回転体は円板差を2区間で積分する。

解答

(1)
l:y=kx (k>0) とおく。中心 (0,t) から l までの距離が r だからtkk2+1=r.中心から l への垂足、すなわち接点はP=(tkk2+1,tk2k2+1).距離条件を用いて消去するとx=rt2r2t,y=tr2t.0<t1 では r=t/2 よりx=y=t2,従って y=x, 0<x1/2t>1 では r2=t/2 よりy=t12,x2=t1/22,従ってy=2x2,x>12.(2)V=π1/41/2(x2116)dx+π1/21(4x4116)dx=π(148+119160)=367π480.\Needspace{9cm}

総評

接線の接点を座標化し、軌跡を回転体の体積へつなげる問題で、目安時間は35分前後。接点では半径と接線が直交するため、(x,yt)(x,y)=0を立てるのが出発点である。軌跡はt=1を境に直線部分と放物線部分に分かれ、接続点は(1/2,1/2)である。(2)では下側の直線y=1/4を内半径として引くため、単なるπy2dxではなく差を積分する。

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出典: 九州大学 1997年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。