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九州大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

数列{xn}x1=a,xn=bxn+11xn+1(n=1,2,3,)で与えられているとき,次の問に答えよ.ただし,abは正の定数とする.

(1) 一般項xnを求めよ.

(2) limnxnを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

数列 漸化式の変形極限計算、場合分け

方針

与式をxn+1について解き、xn+1=xn/(b+xn)とする。正の初項からすべてxn>0なので逆数yn=1/xnをとると、yn+1=byn+1という一次漸化式になる。b=1b1で一般項を分け、極限は0<b<1, b=1, b>1で分類する。

解答

問題の初項をx1=aと読む。与えられた関係 xn=bxn+11xn+1xn+1について解くと xn(1xn+1)=bxn+1 より xn+1=xnb+xn である。a>0, b>0なので、すべてのnxn>0である。

(1)
yn=1xn とおく。すると yn+1=b+xnxn=byn+1 であり y1=1a である。 b=1のとき yn+1=yn+1 だから yn=1a+n1 である。よって xn=a1+a(n1) である。 b1のとき、一次漸化式を解いて yn=bn1y1+1+b++bn2 である。したがって yn=bn1a+bn11b1 であり xn=1bn1a+bn11b1 である。

(2)
b=1のとき、(1)よりynなので xn0 である。b>1のときもbn1であり、ynだから xn0 である。 0<b<1のとき、bn10であり bn11b111b だから yn11b である。よって xn1b である。

以上よりlimnxn={1b(0<b<1),0(b1)である。

別解

解法2

方針

漸化式を一次化する代わりに、写像 T(x)=x/(b+x) の2つの不動点 0,1b を使う。比 1(1b)/xn は毎回 b 倍されるため、反復を直接解ける。

解答

与式はxn+1=xnb+xnと同値である。

(1)
b1 としzn=11bxnとおく。するとzn+1=1(1b)(b+xn)xn=b(11bxn)=bzn.従って11bxn=bn1(11ba),すなわちxn=a(1b)abn1(a+b1)(b1).b=1 では1xn+1=1xn+1だからxn=a1+a(n1).(2)
b1 では上式から xn00<b<1 では bn10 なのでxn1b.従ってlimnxn={1b(0<b<1),0(b1).

総評

分数型の漸化式を逆数で一次漸化式に直す問題で、目安時間は25分前後。xn+1=xn/(b+xn)に直すと、正の値が保たれることも分かる。b=1では等差型、b1では等比数列の和が出るため、場合分けを省かないことが大切である。極限では0<b<1のときだけ有限正の値1bに近づき、b1では0へ近づく。

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出典: 九州大学 1997年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。