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名古屋大学 2017年度
理系数学 第1問

問題

不等式 を満たす定数 に対して、曲線

を考える。

を正の実数とし、曲線 上の点

における接線が 軸、 軸と交わる点を、それぞれ とする。このとき、次の問いに答えよ。

必要があれば、

を証明なしで用いてよい。

(1) 関数 の式で表せ。

(2) 関数 の2つのグラフを、増減・凹凸および交点の座標に注意して、同じ 平面上に図示せよ。

(3) 関数 の2つのグラフで囲まれた図形を 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を求めよ。

出典:名古屋大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

解法1

接線の傾きはなので,接線方程式から切片切片を求める。グラフではの単調減少・下に凸,の上に凸・最大点・零点を確認し,交点はからである。(3)では囲まれた領域がにあり,この範囲でとなることを確認する。回転軸は軸なので,円筒殻の半径,高さで体積を積分する。

解法2

(1)(2)は接線の切片と導関数を整理し、交点・極値を図中にも示す。(3)は円筒殻ではなく、 を固定した断面の円環で求める。区間 では がともに単調減少するため、逆関数を陽に求めず、境界を媒介変数 のまま で積分する。

解答

解法1

(1)

曲線 であり,導関数は である。点における接線は すなわち である。 軸との交点ではだから より である。また軸との交点ではだから である。

(2)

まず について, である。したがっては単調減少で下に凸であり,となる。

次に について, である。したがっては上に凸で,となる で最大値 をとる。またとなるのはである。

2つのグラフの交点は より である。したがって で交わる。なおより である。以上の増減,凹凸,交点を同じ平面上に示せばよい。

(3)

ではかつなので である。したがってこの範囲で上側が,下側がである。 軸のまわりに回転するので,円筒殻を用いる。半径は,高さはであるから,体積

である。

積分を として計算する。部分積分により

である。したがって

である。これをからまで代入して整理すると である。よって である。

解法2

(1)

接線は

だから

(2)

したがって は上に凸で、 において最大値 をとる。 は単調減少で下に凸である。交点は

より

また なので

名古屋大学 2017年度 第1問の図1

実線が 、破線が の概形である。

(3)

では はともに単調減少する。高さ の断面は、外側が 側、内側が 側の円環である。両境界の半径を と書くと

境界を と媒介変数表示すれば

両端で であることを用いて部分積分すると

最後の積分は

だから