方針
直線上の点をと表し,球面の方程式へ代入しての2次方程式を作る。球面と相異なる2点で交わる条件は,この2次方程式の判別式が正であること。(3)ではがの部分なので,交点に対応する2つの根がともにでなければならない。判別式正に加え,と根の和を用いて,2根がともに1より小さい条件へ落とす。
解答
(1) である。だから である。したがって点の座標は である。
(2)
球面の方程式は である。(1)のを代入すると である。整理して を得る。
直線が球面と相異なる2点で交わるための条件は,このの2次方程式が相異なる2つの実数解をもつことである。したがって判別式が正であり, である。これを整理すると となる。よって平面上では,中心の楕円 の内部である。
別解。球面の中心をとする。直線上の点との距離の2乗は であり,これがについて最小になる値が半径の2乗より小さいとき,直線は球面と相異なる2点で交わる。この最小値条件を計算しても,同じく を得る。
(3) はのうちの部分である。(1)の表示では なので,上の交点に対応するは を満たす必要がある。
(2) で得た2次方程式を とおく。まず相異なる2点で球面と交わるために が必要である。さらに,その2つの根がともにより小さくなればよい。
上に開く2次関数で,2つの実根をもつとき,2根がともにより小さいためには,であり,かつ2根の和がであればよい。まず より である。次に2根の和は であるから,これがである条件は すなわち である。
したがって求める条件は である。図示すると,楕円 の内部から,円 および円 に含まれる部分を除いた領域である。境界は,楕円側は含まず,2つの円周側もまたは根の位置が端になるため含まない。
別解
解法2
方針
球の中心 から直線 までの距離を、 と の距離の2乗の最小値として求める。(2)は最小距離が半径より小さい条件。(3)は交点を与える2根の中点と右側の根の位置に着目し、頂点が より左にあり、かつ となる条件へ変える。楕円と2円の位置関係を図示する。
解答
(1) (2)
球の中心を とする。距離の2乗は直線と球面が相異なる2点で交わるのは、 の最小値が半径の2乗 より小さいときである。最小値の条件を整理するとすなわち(3)
球面との交点を与える方程式は 上では だから、2根がともに より小さいことが必要十分である。
相異なる2実根をもつ条件のもとで、放物線 の頂点が より左にあり、かつ なら、 は2根の右側にある。条件はこれらを整理するとしたがって求める領域は灰色部分が求める領域であり、3本の境界はいずれも含まない。
総評
難度6,計算量6。目安時間は24分。空間図形だが,直線をで表して球面へ代入すれば2次方程式の問題になる。(2)では判別式正がそのまま楕円内部を与える。(3)は上半球ではなくの部分なので,という根の位置条件を追加する必要がある。だけでは2根がともに1より大きい可能性も残るため,根の和も合わせて確認するのが重要である。