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名古屋大学 2018年度
理系数学 第1問

問題

自然数 に対し、定積分

を考える。


(1)

を示せ。


(2)

を示せ。


(3)

を求めよ。


(4)

とする。(1)、(2)を用いて

を求めよ。

出典:名古屋大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

解法1

(1)は2つの被積分関数を足し、分子の を約分する。(2)は を積分する。(3)は (1) と単調性から の上下界を作り、はさみうちを使う。(4)は と書き、中間の積分を交代的に消去して へ帰着する。

解法2

(3)では の差を1つの積分にまとめ、その誤差を の具体的な上界で挟む。(4)では有限和を先に積分へ直し、有限等比級数を用いて一度に と余項へ分解する。

解答

解法1

(1)

定義より

(2)

では

各辺を から まで積分して

を得る。

(3)

(2) より なので、(1) と合わせて

よって

この下界を に適用すると

したがって (1) より

ゆえに

両端はともに に収束するから

(4)

(1) で とすると

したがって

(2) より

したがって である。よって

最後に

したがって

解法2

(1)

(2)

区間 における

で割って積分すれば、最初の3項の大小を得る。また

より である。

(3)

被積分関数は非負で、さらに

したがって

全体を 倍すれば誤差の上界は0に収束するため

(4)

なので、有限和と積分を交換して

(2) より余項は0に収束するから