問題
正の整数の正の平方根は整数ではなく,それを10進法で表すと,小数第1位は0であり,第2位は0以外の数であるとする。
(1) このようなの中で最小のものを求めよ。
(2) このようなを小さいものから順に並べたときに10番目にくるものを求めよ。
出典:名古屋大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
解法1
の整数部分を とし、 とおく。小数第1位が0、第2位が0でない条件を半開区間で正確に表し、整数 の範囲へ変換する。各 で可能な の個数を小さい順に累積する。
解法2
小数を避けるため、条件を として整数係数の不等式に直す。平方して の上下限を得た後、最初の数と10番目の数を数える。
解答
解法1
(1)
を の整数部分とし
とおく。平方数ではないので は正の整数である。小数の条件は
と同値である。
両辺を2乗して を代入すると
最小の正整数 が可能になるためには
が必要十分である。右の不等式から であり、 は左の不等式も満たす。したがって
が最小である。
(2)
各 で可能な正整数 を数える。
までに9個あり、 では が先に現れる。よって10番目は
である。
解法2
(1)
を満たす整数 をとる。条件は
である。すべて正なので平方でき、
とおくと
が初めて可能になる を調べる。右側の条件は
だから である。 では左側も成立するので
(2)
同じ整数不等式に を順に代入する。 では だけが可能で、まず5個得られる。 では が可能なので、ここまでの個数は
でも が可能であり、小さい方は である。したがって10番目は
となる。