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名古屋大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

正の整数nの正の平方根nは整数ではなく,それを10進法で表すと,
小数第1位は0であり,第2位は0以外の数であるとする。

(1) このようなnの中で最小のものを求めよ。

(2) このようなnを小さいものから順に並べたときに10番目にくるものを求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安15

整数数と式 範囲評価、場合分け、数え上げ

方針

n の整数部分を k とし、n=k2+d とおく。小数第1位が0、第2位が0でない条件を半開区間で正確に表し、整数 d の範囲へ変換する。各 k で可能な d の個数を小さい順に累積する。

解答

(1)
kn の整数部分としn=k2+dとおく。平方数ではないので d は正の整数である。小数の条件はk+0.01n<k+0.1と同値である。

両辺を2乗して n=k2+d を代入すると0.02k+0.0001d<0.2k+0.01.最小の正整数 d=1 が可能になるためには0.02k+0.00011<0.2k+0.01が必要十分である。右の不等式から k5 であり、k=5 は左の不等式も満たす。したがってn=52+1=26が最小である。

(2)
k で可能な正整数 d を数える。kd累積個数5,6,7,8,915101,27111,29121,211k=11 までに9個あり、k=12 では d=1 が先に現れる。よって10番目はn=122+1=145である。

別解

解法2

方針

小数を避けるため、条件を 100k+1100n<100k+10 として整数係数の不等式に直す。平方して d=nk2 の上下限を得た後、最初の数と10番目の数を数える。

解答

(1) k<n<k+1 を満たす整数 k をとる。条件は100k+1100n<100k+10である。すべて正なので平方でき、(100k+1)210000n<(100k+10)2.n=k2+d とおくと200k+110000d<2000k+100.d=1 が初めて可能になる k を調べる。右側の条件は10000<2000k+100だから k5 である。k=5 では左側も成立するのでn=25+1=26.(2)
同じ整数不等式に d=1,2,3 を順に代入する。5k9 では d=1 だけが可能で、まず5個得られる。k=10,11 では d=1,2 が可能なので、ここまでの個数は5+2+2=9.k=12 でも d=1,2 が可能であり、小さい方は d=1 である。したがって10番目は122+1=145となる。

総評

難度4、目安時間15分。小数第1位が0、第2位が0以外という条件は、右端を含まない半開区間 k+0.01n<k+0.1 である。端点の不等号を誤ると数え上げがずれるため、図で確認してから平方したい。(2)は k が増える順に区間 (k2,(k+1)2) も完全に分離しているので、k ごとの累積個数で正しく並べられる。

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出典: 名古屋大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。