方針
2根を明示して両方が区間内にある条件を整理する。絶対値積分は、符号を外した積分に「負部分の面積の2倍」を加えて求める。最後は とおき、1変数の増減を調べる。
解答
(1)
方程式 の2根はである。したがって、両方の根が に入るための条件はである。前者の方が強い条件なので、を得る。
(2)
2根を とするとであり、上に開く放物線だから2根の間でだけ負になる。まずである。
2根の距離はである。一般に の負部分の面積はだから、本問では である。絶対値を付けると負部分の符号が反転するため、この面積の2倍を加えればよい。よって(3)
とおくと微分するとである。したがって はで減少し、その後は増加する。なお なので、この点は許される範囲内にある。ゆえにのとき は最小となる。
別解
解法2(端点条件と平方完成を使う方法)
方針
根の積が非正であることを使い、2根が区間内にある条件を端点値 で判定する。平方完成して根の中点へ平行移動し、負部分を左右対称な積分として直接計算する。
解答
(1)
2根の積はであるから、一方の根は0以下、他方は0以上である。よって上に開く放物線の2根がともに にあることはと同値である。
各条件を解くとしたがって共通範囲はである。
(2)
平方完成すると とおけば、負になる範囲はである。 とおくと、負部分の面積は一方、したがって(3)
とおけば、最小化する式はである。その導関数の符号は を境に負から正へ変わる。よってが求める値である。
総評
難度5、計算量5。目安時間は18分。第1の要点は、2根の係数の一方が負になるため、絶対値条件を機械的に整理することである。第2の要点は、 と の違いを「負部分の面積の2倍」で補正することにある。最小化では が偶関数であることを見抜き、 に落とすと場合分けが消える。端点 では根が区間端に重なるが、積分値の式はそのまま有効である。