問題
平面においてがともに整数となる点を格子点という。正の整数に対して
で定まる領域をとする。4つの頂点がすべてに含まれる格子点であり,軸と平行な辺をもつ長方形の数をとする。また,そのなかで特に1つの辺が軸上にある長方形の数をとする。以下の問に答えよ。
(1) とを求めよ。
(2) を求めよ。
(3) を求めよ。
(4) となるを求めよ。
出典:名古屋大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
解法1(上辺の高さを固定して数える方法)
長方形の上辺の高さを に固定する。その高さにある格子点から左右2本の辺を選び、下辺の高さを選ぶ。得られた和を標準的な和の公式で整理する。
解法2(領域を一段ずつ広げる漸化式)
の長方形を、下辺が 軸上にあるものと、それ以外に分ける。後者を下へ1だけ平行移動すると の長方形と1対1に対応するため、 を得る。
解答
解法1(上辺の高さを固定して数える方法)
(1)
上辺を とする。この高さにある格子点の 座標は
であるから、左右の辺の選び方は
通りである。下辺の高さは の 通りなので
したがって
(2)
下辺が 軸上に固定されると、上辺の高さ ごとの個数は
通りである。よって
(3)
とおくと
ここで
を用いて整理すれば
(4)
より
のとき
である。また は正の整数 に対して狭義単調増加だから、解は一意である。よって
解法2(領域を一段ずつ広げる漸化式)
(1)
上辺の高さを固定して直接数えると
(2)
下辺が 軸上、上辺が 上にある長方形は
個である。したがって
(3)
に含まれる長方形を次の2種類に分ける。
後者を下へ1だけ移すと、条件
は となり、 内の長方形を得る。逆に の長方形を上へ1だけ移せば後者になるので、これは1対1対応である。よって
だから
(4)
に を代入すると成り立つ。左辺は とともに狭義単調増加するので
だけが解である。