方針
長方形の上辺の高さを に固定する。その高さにある格子点から左右2本の辺を選び、下辺の高さを選ぶ。得られた和を標準的な和の公式で整理する。
解答
(1)
上辺を とする。この高さにある格子点の 座標はであるから、左右の辺の選び方は通りである。下辺の高さは の 通りなのでしたがって(2)
下辺が 軸上に固定されると、上辺の高さ ごとの個数は通りである。よって(3)
とおくとここでを用いて整理すれば(4)
より のときである。また は正の整数 に対して狭義単調増加だから、解は一意である。よって
別解
解法2(領域を一段ずつ広げる漸化式)
方針
の長方形を、下辺が 軸上にあるものと、それ以外に分ける。後者を下へ1だけ平行移動すると の長方形と1対1に対応するため、 を得る。
解答
(1)
上辺の高さを固定して直接数えると(2)
下辺が 軸上、上辺が 上にある長方形は個である。したがって(3)
に含まれる長方形を次の2種類に分ける。後者を下へ1だけ移すと、条件は となり、 内の長方形を得る。逆に の長方形を上へ1だけ移せば後者になるので、これは1対1対応である。よって だから(4)に を代入すると成り立つ。左辺は とともに狭義単調増加するのでだけが解である。
総評
難度5、計算量5。目安時間は20分。固定するものを「上辺の高さ」と決めると、左右の辺の選択と下辺の選択が重複なく分離できる。閉形式を直接計算する方法に加え、領域を一段広げた差が になると見ると、組合せ恒等式 が自然に現れる。長方形は正方形を含み、辺の長さは正でなければならないため、左右には異なる2本の格子線を選ぶ。