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岡山大学 2021年度 前期文系数学 第4問

2次関数y=f(x)のグラフが2(1,1),(1,1)を通るとする.このとき,以下の問いに答えよ.

(1) 放物線y=f(x)の頂点のx座標がx>0の範囲にあるとき,頂点のy座標の最小値を求めよ.

(2) 放物線y=f(x)の頂点のy座標が0y2の範囲にあるとき,この放物線と直線y=xで囲まれた図形の面積の最大値と最小値を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

関数積分方程式・不等式 パラメータ処理、相加相乗平均、面積計算、計算整理

方針

通過条件から f(x)=ax2+xa とおき,頂点の座標を a で表す。(1)は a<0 として相加相乗平均で最小化し,(2)は頂点の y 座標の条件を u=a の範囲に直して面積 4u/3 の最大最小を求める。

解答

(1)
f(x)=ax2+bx+c とおく。2点 (1,1),(1,1) を通るのでa+b+c=1,ab+c=1である。よって b=1, c=a となり,f(x)=ax2+xaである。

頂点の x 座標は 1/(2a) である。これが正であるから a<0 である。頂点の y 座標はa14aである。u=a とおくと u>0 で,この値はu+14u2u14u=1である。等号は u=1/2,すなわち a=1/2 のとき成り立つ。したがって最小値は1である。

(2)
放物線と直線 y=x の差はf(x)x=a(x21)である。交点は x=1,1 であり,囲まれた図形の面積は11a(1x2)dx=4a3である。

頂点の y 座標が 0y2 にあるには,(1)の形から a<0 でなければならない。u=a>0 とおくとu+14u2である。両辺に 4u をかけて4u28u+10となるから132u1+32である。面積は 4u/3 であるから,最小値と最大値はそれぞれ4233,4+233である。

別解

解法2(頂点座標を媒介変数にする)

方針

頂点の x 座標を h と置き,係数 a を消去して頂点の y 座標を h1/h の和で表す。(2)は h の範囲と面積の単調性から端点を選ぶ。

解答

(1)
通過条件から,放物線はf(x)=ax2+xa(a0)と書ける。頂点の x 座標を h とするとh=12aである。条件より h>0 なので a=1/(2h) である。頂点の y 座標を k とするとk=f(h)=12(h+1h)である。相加相乗平均よりh+1h2であり,等号は h=1 のときに成り立つ。よって k の最小値は1である。

(2)
0k2k=(h+1/h)/2 よりh+1h4である。h>0 だからh24h+10となり,23h2+3を得る。

放物線と直線の差は a(x21) であり,a<0 だから,囲まれた部分は次図のようになる。

面積 SS=11{f(x)x}dx=4(a)3=23hである。これは h>0 で単調減少するから,最大値は h=23,最小値は h=2+3 のときである。したがってSmax=23(23)=4+233,Smin=23(2+3)=4233である。

総評

難度4,計算量4。想定時間は15分程度。通過条件から係数を1文字に落とせばほぼ一本道である。(2)では頂点条件から (a>0) が除外されること,面積では絶対値を忘れないことが主な注意点である。

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出典: 岡山大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。