問題
のとき,以下の問いに答えよ.
(1) 方程式を満たすの値をすべて求めよ.
(2) 方程式を満たすの値をすべて求めよ.
(3) 不等式がを満たすすべてのに対して成り立つようなの値の範囲を求めよ.
出典:岡山大学 2021年度 前期 理系 第1問
方針
解法1
(1)(2)は和積公式で因数分解する。(3)は固定した に対して の最大値を考え, と に分ける。
解法2(正弦を変数とする3次式)
と置き, を用いて(1)(2)を同じ3次式として解く。(3)は の1次式が区間 全体で非負となる条件を両端 で判定する。
解答
解法1
(1)
は
と同値である。和積公式より
であるから, で
である。
(2)
は
と同値である。よって
であるから,
である。
(3)
固定した に対して, の範囲で の最大値を考える。
のとき,すべての について成り立つ条件は
である。これは
と同値であり, で
を得る。また,端点 でも両辺は0である。
のとき,すべての について成り立つ条件は
である。すなわち
である。区間 でこれが成り立つのは
だけである。
以上より,求める範囲は
である。
解法2(正弦を変数とする3次式)
(1)
とおく。3倍角の公式より
である。したがって であり,
である。
(2)
同様に
であるから, である。よって
である。
(3)
固定した に対し
は の1次式である。したがって のすべてで となるための必要十分条件は
である。 とおくと,これは
となる。 で両方を満たすのは
である。したがって
である。範囲は数直線上で次のように表せる。