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岡山大学 2021年度 前期理系数学 第4問

正の整数nに対して,関数f(x)=x2nを考える.t>0に対して,曲線y=f(x)上の3

A(t,f(t)),O(0,0),B(t,f(t))

を通る円の中心を(p(t),q(t)),半径をr(t)とする.このとき,以下の問いに答えよ.

(1) 極限limt+0p(t),limt+0q(t),limt+0r(t)がすべて収束するときn=1であることを示せ.また,このときa=limt+0p(t),b=limt+0q(t),c=limt+0r(t)の値を求めよ.

(2) a,b,cを(1)で求めたものとする.このとき,中心(a,b),半径cの円と放物線y=x2および直線x=bで囲まれた図形を,x軸の周りに1回転してできる回転体の体積Vを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

図形と方程式積分微分 座標設定極限計算体積計算、計算整理

方針

3点が y 軸対称にあるので円の中心は y 軸上にある。中心と半径を t,n で表して極限を調べる。(2)は得られた円の下側の弧と放物線に挟まれる部分を回転させ,ワッシャー法で積分する。

解答

(1)
曲線 y=x2ny 軸に関して対称であり,点 A,By 軸に関して対称である。したがって,3点を通る円の中心は y 軸上にあり,p(t)=0である。

中心を (0,q(t)) とする。点 O と点 B(t,t2n) までの距離が等しいのでq(t)2=t2+(t2nq(t))2である。これより2q(t)t2n=t2+t4nとなるからq(t)=t22n+t2n2である。また半径はr(t)=q(t)である。

n=1 のときq(t)=r(t)=1+t22であり,t+0 でともに 1/2 に収束する。n2 のときは t22n+ であるから,q(t),r(t) は収束しない。よって,3つの極限がすべて収束するときn=1であり,このときa=0,b=12,c=12である。

(2)
(1)より円はx2+(y12)2=14である。放物線 y=x2 とこの円は原点で接し,直線 x=b=1/2 によって囲まれる部分は0x12で,放物線 y=x2 と円の下側の弧y=1214x2に挟まれる部分である。

したがって回転体の体積はV=π01/2{(1214x2)2x4}dxである。ここで(1214x2)2=12x214x2であり,01/214x2dx=π16である。よってV=π(14124π161160)=97π480π216である。

別解

解法2(円の一般式と四分円の面積)

方針

円を x2+y2+Dx+Ey=0 と置き,対称な2点の代入式の差から中心を求める。(2)は根号積分を直接置換せず,半径 1/2 の四分円の面積として処理する。

解答

(1)
円は原点を通るから,一般式をx2+y2+Dx+Ey=0と書ける。A(t,t2n)B(t,t2n) を代入するとt2+t4nDt+Et2n=0,t2+t4n+Dt+Et2n=0である。2式の差から D=0 であり,さらにE=(t22n+t2n)を得る。したがって中心と半径はp(t)=0,q(t)=r(t)=12(t22n+t2n)である。n2 では t22n+ なので収束せず,n=1 ならq(t)=r(t)=1+t2212である。よってn=1,(a,b,c)=(0,12,12)である。

(2)
得られた円はx2+(y12)2=14であり,放物線 y=x2 と原点で接する。囲まれる領域は次図の着色部分である。

回転体積はV=π01/2{(1214x2)2x4}dxである。平方を展開すると(1214x2)2=12x214x2であるからVπ=01/2(12x2x4)dx01/214x2dx=(141241160)π16=97480π16となる。第2積分は半径 1/2 の四分円の面積である。したがってV=97π480π216である。

総評

難度6,計算量5。想定時間は22分程度。対称性から中心の (x) 座標を即座に決めることが重要で,ここで一般の円の方程式に広げすぎると計算量が増える。(2)は上側ではなく円の下側の弧を使う点と,四分円の面積 (pi/16) の扱いが注意点である。

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出典: 岡山大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。