Evolton

大阪大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

定数pqrp>q>rをみたしている.
3次方程式x3+px2+qx+r=0の解は,連続する3つの整数n1nn+1であるとする.
このとき,nの値とpqrを定めよ.

難易度3/ 10計算量3/ 10目安10

方程式・不等式整数 解と係数の関係、展開・因数分解、範囲評価

方針

3根を持つ多項式を (xn+1)(xn)(xn1) として展開し、p,q,rn で表す。二つの大小条件を順に使って整数 n を絞る。

解答

与えられた多項式は(x(n1))(xn)(x(n+1))=(xn)3(xn)=x33nx2+(3n21)x+nn3.したがってp=3n,q=3n21,r=nn3.条件 p>q3n2+3n1<0である。この不等式を満たす整数は n=1,0 だけである。さらに q>r を調べると、n=0 では 1>0 となって不適、n=1 では 2>0 となって適する。よってn=1,p=3,q=2,r=0.実際、方程式は x(x+1)(x+2)=0 となり、根は 2,1,0、かつ 3>2>0 である。

別解

解法2(解と係数の関係を直接使う)

方針

連続3整数の和・2つずつの積の和・積を計算し、解と係数の関係で p,q,rn の式にする。大小条件から整数 n を絞る。

解答

3つの根は n1,n,n+1 である。解と係数の関係からp=(n1)+n+(n+1)=3n,q=(n1)n+n(n+1)+(n+1)(n1)=3n21,r=(n1)n(n+1)=n3n.したがってp=3n,q=3n21,r=nn3.p>q より3n2+3n1<0.この上に開く2次式を整数 n について調べると、候補はn=1, 0だけである。n=0 では (p,q,r)=(0,1,0) となり q>r に反する。n=1 では(p,q,r)=(3,2,0)3>2>0 を満たす。よってn=1,p=3,q=2,r=0.

総評

難度3、計算量3。想定時間は10分程度。根を代入して連立するより、中心をnとした積を展開する方が短い。p>qで整数候補を二つまで落とし、q>rで一つを除外する。最後に根と係数の大小を代入確認すると確実である。

第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を独立に確認する。図は条件の役割と解法の流れを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。

冊子PDFで見る阪大の方程式・不等式の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2003年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。