Evolton

大阪大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

xy平面において,連立不等式0xπ,0yπ,2sin(x+y)2cos(x+y)2の表す領域をDとする.このとき以下の問いに答えよ.

(1) Dを図示せよ.

(2)(x,y)が領域Dを動くとき,2x+yの最大値と最小値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

三角関数図形と方程式 置換座標設定、範囲評価

方針

u=x+y とおいて三角関数を合成し、条件を u の区間へ直す。得られた帯と正方形の共通部分を図示する。(2)は 2x+y=u+x と表し、ux を同時に端まで動かせる点を確認する。

解答

(1)
u=x+y とおくと0u2πである。また2sinu2cosu=22sin(uπ4)だから、与えられた不等式はsin(uπ4)12となる。π/4uπ/47π/4 の範囲で解けば5π12u13π12を得る。したがってD={(x,y)0x,yπ, 5π12x+y13π12}である。

領域は、図の2直線に挟まれた六角形である。

(2) 2x+y=(x+y)+x=u+xである。領域内では5π12u13π12,0xπだから5π12u+x25π12である。左の等号は (x,y)=(0,5π/12)、右の等号は (x,y)=(π,π/12) で実現する。よって最小値 5π12,最大値 25π12である。

別解

解法2

方針

三角関数の条件から六角形の6頂点を求め、線形関数 2x+y を各頂点で評価する。凸多角形上の線形関数は頂点で最大・最小を取る。

解答

(1)
解法1と同じ合成により、領域は正方形0x,yπと帯5π12x+y13π12の共通部分である。境界どうしの交点を順に並べると(5π12,0),(π,0),(π,π12),(π12,π),(0,π),(0,5π12)となる。これらを結んだ六角形が D である。

(2)
各頂点で 2x+y を調べる。(x,y)2x+y(5π/12,0)5π/6(π,0)2π(π,π/12)25π/12(π/12,π)7π/6(0,π)π(0,5π/12)5π/12線形関数は凸多角形上で頂点に最大値・最小値をもつ。表より最小値 5π12,最大値 25π12である。

総評

難度5、目安時間16分。三角関数の合成後、x+y の動く範囲を踏まえて正しい解区間を選ぶ。図では正方形と2本の斜線の交点を明示する。(2)は 2x+y=(x+y)+x と見る方法と、六角形の頂点を調べる方法の双方で検算でき、端点で等号が実現することまで書けば十分である。

冊子PDFで見る阪大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。