大阪大学 2019年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 方程式・不等式、数と式
- 解法
- 絶対値の処理、判別式、場合分け
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
pを実数の定数とする.xの2次方程式
x2−(2p+∣p∣−∣p+1∣+1)x+21(2p+3∣p∣−∣p+1∣−1)=0
について以下の問いに答えよ.
(1) この2次方程式は実数解をもつことを示せ.
(2) この2次方程式が異なる2つの実数解α,βをもち,かつα2+β2≦1となるような定数pの値の範囲を求めよ.
出典:大阪大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
解法1
p<−1,−1≦p<0,p≧0 の3区間で絶対値を外す。各区間では方程式が因数分解できるので、実数解の存在を示すと同時に根を求め、その平方和と異なる2根の条件を調べる。
解法2
方程式を x2−Sx+P=0 と見て、3区間ごとに解の和 S、積 P、判別式、平方和 S2−2P を表にする。根を個別に書かず、異なる2実根と平方和の条件を同時に処理する。
解答
解法1
(1)
絶対値を外すと、方程式は
⎩⎨⎧x{x−(2p+2)}=0x2−(p+1)=0(x−1){x−(2p−1)}=0(p<−1),(−1≦p<0),(p≧0)
となる。したがって根はそれぞれ
⎩⎨⎧0, 2p+2±p+11, 2p−1(p<−1),(−1≦p<0),(p≧0)
であり、すべて実数である。よって任意の実数 p に対して実数解をもつ。
(2)
p<−1 では2根は自動的に異なり、
α2+β2=(2p+2)2≦1
より
−23≦p<−1
を得る。
−1≦p<0 では、異なる2根をもつ条件は p>−1 である。また
α2+β2=2(p+1)≦1
だから
−1<p≦−21
となる。
p≧0 では
α2+β2=1+(2p−1)2≦1
より p=1/2 である。このとき根は 1,0 で異なる。
以上より
−23≦p<−1,−1<p≦−21,p=21
である。
解法2
(1)
解の和を S、積を P、判別式を Δ とする。絶対値を外して整理すると
p の範囲p<−1−1≦p<0p≧0S2p+202pP0−(p+1)2p−1Δ4(p+1)24(p+1)4(p−1)2S2−2P4(p+1)22(p+1)1+(2p−1)2
となる。各範囲で Δ≧0 だから、方程式は常に実数解をもつ。
(2)
異なる2実根の条件は Δ>0、平方和の条件は
α2+β2=S2−2P≦1
である。表の各行へ適用すると
p の範囲p<−1−1≦p<0p≧0Δ>0常に成立p>−1p=1S2−2P≦14(p+1)2≦12(p+1)≦1(2p−1)2≦0共通範囲[−3/2,−1)(−1,−1/2]{1/2}
となる。
よって求める範囲は
[−23,−1)∪(−1,−21]∪{21}
である。