問題
を実数とする.を放物線とする.
(1) 点を通るようなの接線は,ちょうど2本存在することを示せ.
(2) 点からに2本の接線を引き,その接点を,とする.直線の方程式はであることを示せ.
(3) 点と直線の距離をとする.が実数全体を動くとき,の最小値とそのときのの値を求めよ.
出典:大阪大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
解法1(接点を媒介して接点弦を求める)
接点の横座標を媒介変数にして接線を一般形で書く。点 を通る条件の判別式で2本性を示し,2根の和と積から接点弦を求める。最後は距離の2乗を の関数として最小化する。
解法2(点Aを通る直線の傾きから判別する)
点 を通る傾き の直線を先に置き,放物線との交点方程式が重解をもつ条件で接線を特徴づける。2本の傾きから接点の横座標の和と積を復元し,距離は平方完成型の恒等式で評価する。
解答
解法1(接点を媒介して接点弦を求める)
(1)
放物線上の点 における接線は
である。これが を通る条件は
であり,判別式は である。したがって相異なる2つの接点があり,接線はちょうど2本存在する。
(2)
2根を とすると
である。接点 を結ぶ直線は
だから
となる。
(3)
点と直線の距離公式から
である。さらに
なので の最小値は である。等号条件から
を得る。
解法2(点Aを通る直線の傾きから判別する)
(1)
点 を通る傾き の直線
が放物線に接する条件は,交点方程式
が重解をもつことである。したがって
となる。この の方程式の判別式は だから,接線はちょうど2本ある。
(2)
2つの傾きを ,接点の横座標を とすると であり,
である。よって接点弦は
となる。
(3)
距離公式から
である。したがって
を得る。