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大阪大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

aを実数とする.Cを放物線y=x2とする.

(1)A(a,1)を通るようなCの接線は,ちょうど2本存在することを示せ.

(2)A(a,1)からCに2本の接線を引き,その接点をPQとする.
直線PQの方程式はy=2ax+1であることを示せ.

(3)A(a,1)と直線y=2ax+1の距離をLとする.
aが実数全体を動くとき,Lの最小値とそのときのaの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

微分図形と方程式 接線・法線、解と係数の関係、微分による最大最小

方針

接点の横座標を媒介変数にして接線を一般形で書く。点 A を通る条件の判別式で2本性を示し,2根の和と積から接点弦を求める。最後は距離の2乗を a2 の関数として最小化する。

解答

(1)
放物線上の点 (t,t2) における接線はy=2txt2である。これが A(a,1) を通る条件はt22at1=0であり,判別式は 4(a2+1)>0 である。したがって相異なる2つの接点があり,接線はちょうど2本存在する。

(2)
2根を u,v とするとu+v=2a,uv=1である。接点 P(u,u2),Q(v,v2) を結ぶ直線はyu2=(u+v)(xu)だからy=(u+v)xuv=2ax+1となる。

(3)
点と直線の距離公式からL=2(a2+1)4a2+1である。さらにL23=(2a21)24a2+10なので L の最小値は 3 である。等号条件からa=±12を得る。

別解

解法2(点Aを通る直線の傾きから判別する)

方針

A(a,1) を通る傾き m の直線を先に置き,放物線との交点方程式が重解をもつ条件で接線を特徴づける。2本の傾きから接点の横座標の和と積を復元し,距離は平方完成型の恒等式で評価する。

解答

(1)
A(a,1) を通る傾き m の直線y+1=m(xa)が放物線に接する条件は,交点方程式x2mx+ma+1=0が重解をもつことである。したがってm24am4=0となる。この m の方程式の判別式は 16(a2+1)>0 だから,接線はちょうど2本ある。

(2)
2つの傾きを m1,m2,接点の横座標を u,v とすると u=m1/2,v=m2/2 であり,m1+m2=4a,m1m2=4u+v=2a,uv=1である。よって接点弦はy=(u+v)xuv=2ax+1となる。

(3)
距離公式からL=2(a2+1)4a2+1,L23=(2a21)24a2+10である。したがってLmin=3,a=±12を得る。

総評

難度5、計算量5。想定時間は18分程度。(1)の判別式,(2)の解と係数の関係,(3)の距離評価が一直線につながる誘導問題である。接点の横座標が異なれば接線も異なること,距離公式の絶対値の中は 2a2+2>0 であること,最後の等号条件から a の正負を両方残すことが検算点である。接点を媒介する方法と傾きを媒介する方法のどちらでも u+v=2a,uv=1 に一致する。

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出典: 大阪大学 2021年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。