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大阪大学 2021年度
文系数学 第3問

問題

整数に関する次の条件(*)を考える.

(1) 整数が(*)およびをみたすとき,を用いて表せ.

(2) のとき,(*)およびをみたす整数の組をすべて求めよ.

(3) 整数が(*)およびをみたすとき,は3の倍数であることを示せ.

出典:大阪大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

解法1(積分差を因数分解し合同式で詰める)

両辺の積分を計算し,差を でくくる。(ae b) を使って を得た後, では約数対を列挙し,(3)では2因子の3を法とする関係から を導く。

解法2(線形変換X,Yで約数条件を統一する)

と変換し,積分条件を へまとめる。逆変換と を使えば,(2)の整数条件と大小条件,(3)の3の倍数条件を同じ枠組みで処理できる。

解答

解法1(積分差を因数分解し合同式で詰める)

(1)

条件 (*) の左辺から右辺を引くと

である。これを整理すると となる。条件 (*) よりこの値は であり、 だから である。したがって である。ゆえに である。

(2)

(1)で得た式を因数分解すると である。 のとき となる。 とおくと であり、また連立方程式を解いて である。さらに だから、 と同値である。 かつ より、 は負、 は正である。候補は である。このうち が整数になるには、 がともに3で割り切れる必要がある。各候補を調べると、整数を与えるのは だけである。

それぞれ である。したがって求める組は である。

(3)

(1)の式から である。右辺は3で割り切れるから、左辺の少なくとも一方の因子は3で割り切れる。

ここで3を法として考えると である。したがって が3で割り切れることと、 が3で割り切れることは同値である。よって、左辺が3で割り切れるなら、実際には2つの因子がともに3で割り切れる。

したがって である。一方 だから となり、 を得る。整数 について なら であるから、 は3の倍数である。

解法2(線形変換X,Yで約数条件を統一する)

(1)

条件の左辺から右辺を引いて原始関数を代入すると

である。 だから

を得る。したがって

である。

(2)

とおく。逆に

である。 のとき であり, と同値なので,候補は

である。逆変換で整数 を与えるものだけを残すと

であり,それぞれ

となる。

(3)

より, の少なくとも一方は3の倍数である。一方

は3の倍数だから,一方が3の倍数なら他方も3の倍数である。したがって であり,

を得る。よって である。3は素数なので であり, は3の倍数である。