方針
正の数列なので,まず対数を取って積と商を和と差に直す。 とおけば,求めたい は の階差である。漸化式を の形に直すと, 自身の階差が になる。最後に と戻し, の計算と への復元を丁寧に行う。
解答
(1)
すべての は正であるから,対数を取ることができる。そこで とおく。条件 の両辺の底を とする対数を取ると である。ここで だから,両辺から を引いて を得る。また である。したがって に対して である。よって である。
(2) であり, だから,階差を足し合わせると である。したがって となる。ここで であり,またである。よって である。したがってとなる。ゆえに である。 を代入するとそれぞれ となり,初期条件とも一致する。
別解
解法2(素因数の指数を直接追う方法)
方針
漸化式に現れる素数は だけなので, と表し,それぞれの指数の階差を求める。対数漸化式を一度に扱う解法1に対し,こちらは と の寄与を分離するため,一般項の構造を直接確認できる。
解答
(1)
すべての は正であり,初期値と漸化式から 以外の素因数は現れない。そこでと書く。初期値はである。漸化式の両辺で の指数を比較するとを得る。
まず は一定で,初項は だからである。次に とおくとである。したがってよって(2)
以上からまたしたがって
総評
難度4,計算量3。想定時間は12分程度。採点上の第一の到達点は,正の数列であることを確認して対数を取り,積・商の漸化式を階差の漸化式へ変えることである。次に の添字, の上限, の係数を一つずつ明示したい。典型的な失点は, の二次式を とずらすことと, の指数から係数 を落とすことである。解法2のように と の指数を別々に追えば,最終式の構造を独立に検算できる。最後に を代入して初期条件を確認すると,添字ずれまで発見できる。