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大阪大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

正の実数の列{an}が次の条件によって定められている.a1=1,a2=2,an+2=3nan+12an(n=1,2,3,)(1) bn=log2an+1log2an (n=1,2,3,)と定めるとき,
数列{bn}の一般項を求めよ.

(2) 数列{an}の一般項を求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安12

数列指数・対数 漸化式の変形和の計算、計算整理

方針

正の数列なので,まず対数を取って積と商を和と差に直す。An=log2an とおけば,求めたい bnAn の階差である。漸化式を An+2An+1 の形に直すと,bn 自身の階差が nlog23 になる。最後に An=A1+j=1n1bj と戻し,j(j1) の計算と an=2An への復元を丁寧に行う。

解答

(1)
すべての an は正であるから,対数を取ることができる。そこで An=log2an とおく。条件 an+2=3nan+12/an の両辺の底を 2 とする対数を取ると An+2=nlog23+2An+1An である。ここで bn=An+1An だから,両辺から An+1 を引いて bn+1=An+2An+1=bn+nlog23 を得る。また b1=log2a2log2a1=log22log21=1 である。したがって n1 に対して bn=b1+j=1n1jlog23=1+n(n1)2log23 である。よって bn=1+n(n1)2log23 である。

(2) A1=log2a1=0 であり,bj=Aj+1Aj だから,階差を足し合わせると AnA1=j=1n1(Aj+1Aj)=j=1n1bj である。したがって An=j=1n1(1+j(j1)2log23) となる。ここで j=1n11=n1 であり,またj=1n1j(j1)=j=1n1(j2j)=(n1)n(2n1)6(n1)n2=(n1)n(n2)3である。よって An=n1+(n1)n(n2)6log23 である。したがってan=2An=2n12(n1)n(n2)6log23=2n13(n1)n(n2)6となる。ゆえに an=2n13(n1)n(n2)6 である。n=1,2 を代入するとそれぞれ 1,2 となり,初期条件とも一致する。

別解

解法2(素因数の指数を直接追う方法)

方針

漸化式に現れる素数は 2,3 だけなので,an=2un3vn と表し,それぞれの指数の階差を求める。対数漸化式を一度に扱う解法1に対し,こちらは 23 の寄与を分離するため,一般項の構造を直接確認できる。

解答

(1)
すべての an は正であり,初期値と漸化式から 2,3 以外の素因数は現れない。そこでan=2un3vnと書く。初期値は(u1,u2)=(0,1),(v1,v2)=(0,0)である。漸化式の両辺で 2,3 の指数を比較するとun+2=2un+1un,vn+2=n+2vn+1vnを得る。

まず un+1un は一定で,初項は u2u1=1 だからun=n1である。次に dn=vn+1vn とおくとdn+1=dn+n,d1=0である。したがってdn=k=1n1k=n(n1)2.よってvn=j=1n1dj=12j=1n1j(j1)=(n1)n(n2)6.(2)
以上からan=2n13(n1)n(n2)6.またbn=log2an+1an=(un+1un)+(vn+1vn)log23=1+n(n1)2log23.したがってbn=1+n(n1)2log23,an=2n13(n1)n(n2)6.

総評

難度4,計算量3。想定時間は12分程度。採点上の第一の到達点は,正の数列であることを確認して対数を取り,積・商の漸化式を階差の漸化式へ変えることである。次に bn+1=bn+nlog23 の添字,An=j=1n1bj の上限,j(j1) の係数を一つずつ明示したい。典型的な失点は,bn の二次式を n(n+1)/2 とずらすことと,an の指数から係数 1/2 を落とすことである。解法2のように 23 の指数を別々に追えば,最終式の構造を独立に検算できる。最後に n=1,2 を代入して初期条件を確認すると,添字ずれまで発見できる。

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出典: 大阪大学 2026年度 一般選抜(前期日程)数学(文系・公式問題)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。