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上智大学 2017年度 一般選抜理工学部数学 第4問

mを5以上の自然数とする.m個の点を平面にある円周上に等間隔に並べる.これらm個の点に,時計回りの順に 1,2,,m と番号を付ける.以下,隣り合った点を時計回りに移動することを「進む」,反時計回りに移動することを「戻る」ということとする.例を挙げると,点1から5つ進むと点4に移動し,点mから3つ進むと点3に移動し,点1から3つ戻ると点(m2)に移動する.次の2つの操作を考える.

(操作A)5つ進み,移動した点に白石を置く.

(操作B)2つ戻り,移動した点に黒石を置く.

ある人が点mを出発点として操作Aを行い,次に操作Bを行い,以下交互に操作Aと操作Bを繰り返し移動を続け,すべての点に石を置いたら操作を終了する.ただし,移動した点ですでに石が置かれている場合は,その石を取り除いて新たに石を置くものとする.
(1) m=10のとき,何回石を置くと操作は終了するか.また,終了したとき,最後にいる点の番号と,置かれている黒石の個数を求めよ.
(2) m=11のとき,何回石を置くと操作は終了するか.また,終了したとき,最後にいる点の番号と,置かれている黒石の個数を求めよ.
(3) m=12のとき,番号がどの4点には石が置かれず,操作は終了しないか.ただし,それら4点の番号を小さい順に求めよ.
(4) 操作が終了しないための必要十分条件は,mがある整数で割り切れることである.また,mが自然数 n を用いて m=その整数n+1 と表されるとき,何回石を置くと操作が終了するか.さらに,終了したときに置かれている黒石の個数を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安20

場合の数整数数列 合同式、場合分け、状態分類数え上げ

方針

円周上の移動は番号の合同式で表す。操作AとBを2回まとめると「3つ進む」ことになるので,訪れる点の規則を整理する。各 m について,実際に訪問順を数えて,どの点が初めて着石されるか,どの点が最後に再着石されるかを確認する。一般形では mmod3 で場合分けして,訪問点の周期と終了条件を決める。

解答

(1)

m=10 で訪れる点を順に書くと
5,3,8,6,1,9,4,2,7,5,10
である。11回目で全点に石が置かれ,最後の点は10である。終了時の黒石は
3,6,9,2,5 にあるので5個である。

(2)

m=11 で同様に追跡すると16回目で全点に石が置かれ,最後の点は2である。
終了時の黒石は点 4,7,2 にあるので3個である。

(3)

m=12 で訪れる点は
2,3,5,6,8,9,11,12
に限られる。したがって一度も石が置かれない点は
1,4,7,10
である。

(4)

操作Aとその直後の操作Bを1組にすると,位置は合計3つ進む。
したがって偶数回目の着地点は3ずつ進み,奇数回目の着地点も同じく3ずつ進む。
gcd(3,m)>1,すなわち 3m のときは訪問点が剰余類に分かれて
全点を覆えない。逆に 3m なら3は m と互いに素なので全点を巡回する。
よって操作が終了しないための必要十分条件は
3m
である。

m=3n+1 のときは,実際の訪問列を2回ずつまとめると,最後に点 m
訪れるまでに
4n1
回石を置く。終了時の黒石は
2n1
個である。

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出典: 上智大学 2017年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。