Evolton

東北大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

u1=(1,0)u2=(0,1)u3=(1,1)とする.

(1) 負でない整数の組(l,m)で,
ベクトルlu1+mu2+u3の大きさが3以下となるものは
全部で何通りあるか.
(2) l+m+n6をみたす3つの負でない整数の組(l,m,n)で,
ベクトルlu1+mu2+nu3の大きさが3以下となるものは
全部で何通りあるか.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安14

ベクトル整数 座標設定数え上げ、範囲評価

方針

与えられた3つのベクトルを成分表示し、条件を格子点の数え上げに直す。(1)では lu1+mu2+u3=(l1,m1) なので、中心 (1,1)、半径3の円内にある非負格子点を数える。(2)では n を固定すると l,m の条件が (ln)2+(mn)29l+m6n になる。n=0,1,2,3 だけを表で数え、n4 では不可能であることを確認する。

解答

(1) lu1+mu2+u3=(l,m)+(1,1)=(l1,m1)である。したがって条件は (l1)2+(m1)29,l,m0 である。 l ごとに数える。l1 の値は 1,0,1,2,3 だけを考えればよい。l(l1)2可能な m010,1,2,3100,1,2,3,4210,1,2,3340,1,2,3491したがって個数は 4+5+4+4+1=18 である。よって 18通り である。

(2) lu1+mu2+nu3=(ln,mn)である。したがって条件は (ln)2+(mn)29, l,m,n0,l+m+n6 である。 n を固定して数える。n4 のときは、中心 (n,n) に近い点を取ろうとしても l+m6n2 となり、円内に入ることができない。したがって n=0,1,2,3 を調べればよい。n条件個数0l2+m29, l+m6111(l1)2+(m1)29, l+m5172(l2)2+(m2)29, l+m4153(l3)2+(m3)29, l+m35各行は、該当する小さな三角形領域内の格子点を直接数えたものである。したがって合計は 11+17+15+5=48 である。よって 48通り である。

別解

解法2

方針

m に対する許される l の個数を表にする。(2)は n ごとに同じ横切りを行う。

解答

(1)

条件は(l1)2+(m1)29.m ごとの l の範囲と個数はm01234l の範囲0 ⁣: ⁣30 ⁣: ⁣40 ⁣: ⁣30 ⁣: ⁣31個数45441だから合計は 18 通りである。

(2)

n を固定すると(ln)2+(mn)29,l+m6n.n で、m ごとの個数を横に並べるとnm ごとの個数合計04,3,3,11114,5,4,3,11725,4,3,2,11531,2,1,15である。n4 では条件を満たさない。よって11+17+15+5=48通りである。

総評

ベクトルの問題に見えるが、実質は円内の格子点を数える問題である。目安時間は14分程度。(1)は表にして数えると漏れが少ない。(2)は n ごとに中心が (n,n) へ移り、同時に l+m6n の三角形が小さくなる。図を描くか、各 n の小表を作ると安定する。最終答案では、単に数だけを書くより、どの条件の格子点を数えたかを明示したい。

冊子PDFで見る東北大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 東北大学 1999年度 後期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。