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東北大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

2点A(4,0)B(0,2)を考える.
線分AB上の点Px軸上の点QOPB=QPAO:原点)を満たしている.
直線OPの傾きをmとして,Qx座標をmを用いて表せ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定三角比の利用、計算整理

方針

まず直線 OP と直線 AB の交点として Pm で表す。角条件は,直線 AB を基準にして直線 OP と直線 PQ が対称な角をなす,という意味である。傾きのなす角の公式を用いて PQ の傾きを求め,最後に Q=(X,0) を代入して X を計算する。

解答

直線ABy=12x+2 である。OPの傾きがmであるから、P=(x,mx)とおくと mx=12x+2 より P=(42m+1,4m2m+1) である。 OPB=QPAを傾きで表して整理すると、Qx座標をXとして X=8(2m)3m+4 を得る。したがって求める値は 8(2m)3m+4 である。

角条件の計算を詳しく書く。直線 AB の傾きは 1/2 である。直線 OP の傾きは m,直線 PQ の傾きを s とすると,AB をはさんで等しい角を作るので s+1/21s/2=m+1/21m/2 である。これを解くと s=3m+434m となる。

また P=(42m+1,4m2m+1) であり,Q=(X,0) とすれば s=04m/(2m+1)X4/(2m+1). これに上の s を代入して整理すると X=8(2m)3m+4 を得る。

別解

解法2

方針

直線ABの方向角を α、OPの方向角を β とし、等角条件からPQの方向角を 2αβ とする。二倍角の正接でPQの傾きを出し、Pを通ってx軸と交わる点を求める。

解答

直線 AB の方向角を α とするとtanα=12,tan2α=2tanα1tan2α=43.直線 OP の方向角を β とすれば tanβ=m である。等角条件から直線 PQ は直線 OPAB に関して反射した方向を持つので、その傾き ss=tan(2αβ)=4/3m1(4/3)m=3m+434m.一方、Py=mxy=x/2+2 の交点だからP=(42m+1,4m2m+1).Q=(X,0) とするとs=4m/(2m+1)X4/(2m+1).上の s を代入して解けばX=8(2m)3m+4.なお P が線分 AB 上で OP の傾きが定義されるため、m0 の範囲で考えている。

総評

角条件を傾きに翻訳する部分が中心の問題である。所要時間は18分程度。P の座標を先に出すことは易しいが,OPB=QPA では,AB を基準に二つの直線が反対側に等角を作るため,傾きの公式に符号が入る。式変形が長くなりやすいので,PQ の傾きを一度 s とおくと整理しやすい。

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出典: 東北大学 1998年度 前期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。