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東北大学 2005年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

三角形ABCの辺AB上の点Mと辺AC上の点Nとを結ぶ線分MN上に,三角形ABCの重心Gがある.
MG:GN=3:2のとき,以下の問いに答えよ.

(1) AM:MBAN:NCを求めよ.

(2) Dを辺BCの中心とする.直線MDと直線ACの交点をEとするときAC:CEを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 面積比、ベクトル成分計算

方針

A を原点にし、AB=bAC=c と置く。MN をそれぞれ λbμc と表し、MG:GN=3:2 から G=(2M+3N)/5 と書く。一方、重心は (b+c)/3 なので係数比較で AM:MBAN:NC を求める。(2)は D=(B+C)/2 とし、直線 MD 上の点が AC 上に来る条件を b の係数0として解く。

解答

(1)

A を原点とし、AB=b,AC=cとおく。点 M は辺 AB 上にあり、点 N は辺 AC 上にあるのでAM=λb,AN=μcとおける。ただし 0<λ<10<μ<1 である。 G は線分 MN 上にあり、MG:GN=3:2 である。したがって、内分点の公式よりAG=2AM+3AN5=2λ5b+3μ5cである。

一方、G は三角形 ABC の重心なので AG=b+c3 である。bc の係数を比較して 2λ5=13,3μ5=13 を得る。よって λ=56,μ=59 である。

したがって AM:MB=56:16=5:1 であり、AN:NC=59:49=5:4 である。よって AM:MB=5:1,AN:NC=5:4 である。

(2) D は辺 BC の中点なので AD=b+c2 である。また AM=56b である。直線 MD 上の点は、実数 r を用いて AM+r(ADAM) と表せる。これを計算すると56b+r(12b+12c56b)=(56r3)b+r2cである。

この点が直線 AC 上にあるためには、b の係数が0であればよい。したがって 56r3=0 より r=52 である。このとき c の係数は r2=54 である。よって AE=54c となり、EC の外側にあって CE=14AC である。したがって AC:CE=4:1 である。

条件・検算

内分点公式の係数は比と逆になる。点 E は辺 AC 上ではなく C の外側の延長上にあるため、AE=AC+CE を用いる。

別解

解法2(面積座標による別解)

方針

三角形内の点の面積座標を使う。M,N を辺上の比で表し、G の面積座標 (13,13,13) と内分公式を比較する。(2)はメネラウスの定理で求める。

解答

(1) AM:MB=p:(1p),AN:NC=q:(1q)とする。GMN3:2 に内分するので、頂点
(A,B,C) に関する面積座標は25(1p,p,0)+35(1q,0,q).重心の面積座標は(13,13,13)だから、B,C 成分を比較して25p=13,35q=13.よってp=56,q=59,したがってAM:MB=5:1,AN:NC=5:4.(2)

DBC の中点である。三角形 ABC に対し、一直線上の
M,D,E へメネラウスの定理を用いるとAMMBBDDCCEEA=1.向きを除いた長さで51CEEA=1だから EA=5CE。また EA=AC+CE よりAC=4CE.したがってAC:CE=4:1.

総評

難度5、計算量4。重心と内分比をベクトルで処理する標準問題で、目安は15分程度である。MG:GN=3:2 から G=(2M+3N)/5 となる点は、係数を逆にしやすいので注意したい。(2)では直線 MD の点をパラメータで表し、AC 上にある条件を b の係数0とするだけでよい。r=52 となるため、E は辺 AC 上ではなく延長上にあることも答案で明示するとよい。

問題・解答の積分・総和・極限は原則として独立行に置き、分数は表示サイズで可読性を確保した。図は原問題の復元図または答案の論理関係を確認するための独自作図であり、解法の境界条件と結論を本文だけでも追えるようにした。

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出典: 東北大学 2005年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。