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東北大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

四角形OABCは辺OAを下底,辺CBを上底とし,
AOCOABが等しい等脚台形である.

a=OAc=OC
m=OAOCとおく.

(1) m<a22がなりたつことを示せ.

(2) 等脚台形OABCの面積Sacmを用いて表せ.

(3) 対角線OBACの交点をDとするとき,
ODOAOCを用いて表せ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

ベクトル図形と方程式 内積の利用面積計算ベクトル成分計算

方針

OA 方向を基準に、OC を下底方向の成分と高さ成分に分ける。等脚台形では左右の斜辺の水平成分が等しいため、上底 CB の長さは a2m/a になる。
面積は台形の公式で、対角線の交点は OB 上の表示と AC 上の表示を係数比較して求める。分母 a2m が正であることも (1) から確認する。

解答

(1) OA の長さは a なので、OA 方向の単位ベクトルを e とすると e=OAa である。OCOA 方向の成分は OCe=ma である。

等脚台形では、点 C と点 B は下底 OA に対して左右対称にずれ、上底 CB は下底 OA と平行である。したがって上底の長さは、下底の長さ a から、左右の水平成分 m/a を2つ引いた a2ma である。台形として上底の長さは正だから a2ma>0 である。a>0 より m<a22 が成り立つ。

(2)
高さは、OC から OA 方向成分を除いた長さである。したがって h=c2(ma)2=a2c2m2a である。下底は a、上底は a2m/a なので、台形の面積はS=12(a+a2ma)a2c2m2a=a2ma2a2c2m2.(3)
上底 CBOA と平行であり、その長さは a2m/a である。したがって CB=(12ma2)OA であるから、OB=OC+(12ma2)OAである。

D は対角線 OB 上にあるので、ある実数 λ を用いてOD=λOB=λ(12ma2)OA+λOCと書ける。一方、D は対角線 AC 上にもあるので、ある実数 μ を用いて OD=(1μ)OA+μOC と書ける。係数を比較すると λ=μ,λ(12ma2)=1λ である。これを解くと λ=a22(a2m) である。したがってOD=a22m2(a2m)OA+a22(a2m)OCである。

条件・検算

上底の長さが正であることから不等式を導き、面積公式と対角線の交点係数の分母が正であることまで確認した。

総評

等脚台形の幾何条件をベクトルの射影に直す問題で、目安時間は22分程度。m/aOC の下底方向成分であると見抜ければ、上底・高さ・面積が順に出る。(3) は B の位置を C+(12m/a2)OA と書けるかが核心で、あとは2通りの対角線表示を係数比較するだけである。図を描いて、上底が正であることと a2m>0 を確認しておくと式の意味が分かりやすい。

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出典: 東北大学 2004年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。