方針
まず を展開して を求める。これにより は の2次式になる。
整数条件は の小数部分だけで決まり、零条件と最小条件は平方完成 で処理する。最小値は に分けて調べる。
解答
まず条件 を展開する。 であり、 だから である。したがって である。
(1) ここで は常に整数である。よって全体が整数であるための必要十分条件は である。これは が偶数であること、すなわち が偶数であることと同値である。したがって必要十分条件は である。
(2)
上の式を平方完成すると である。右辺は2つの平方の和であり、 になるには でなければならない。よって である。したがって だけである。
(3) とする。 のときは なので、最小値は である。 のときは である。 なら のとき、 なら のとき、 となる。したがって値は である。 のときは なので、値は少なくとも である。したがって全体の最小値は であり、それを与える組は である。
条件・検算
必要十分性の両向きを偶奇で確認し、最小値では の全範囲を評価して候補漏れを防いだ。
総評
内積条件から整数格子上の2次式を調べる問題で、目安時間は16分程度。最初に を出せれば、あとは の2次式に帰着する。(1) は整数条件が だけで決まる点、(3) は のときだけ が実現する点が採点上の要点である。平方完成を使うと、零条件と最小条件が同じ見通しで処理できる。