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東北大学 2017年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

3k<nを満たす整数n,kを考える。赤玉k個と青玉nk個が入った袋から3個を無作為に取り出すとき,赤玉2個,青玉1個となる確率をp(n,k)とする。

(1) p(n,k)を求めよ。

(2) nは6以上の3の倍数とする。nを固定し,3k<nの範囲でkを動かすとき,p(n,k)の最大値と,そのときのkを求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安24

確率場合の数 数え上げ微分による最大最小、計算整理

方針

(1) は全体nC3通りのうち,赤を2個,青を1個選ぶ場合を組合せで数える。(2)はnを固定すると分母が一定なので,kC2(nk),すなわちk(k1)(nk)を最大化すればよい。連続変数の微分ではなく,F(k+1)F(k)の符号で整数kの増減を調べ,n=3mのとき最大がk=2mであることを示す。最後の最大値は組合せ式へ代入して整理する。

解答

(1)
全体から3個を取り出す方法は nC3 通りである。赤玉2個,青玉1個となる取り出し方は,赤玉k個から2個,青玉nk個から1個を選ぶので kC2(nk) 通りである。したがって p(n,k)=kC2(nk)nC3 である。

(2) nを固定すると,分母nC3は一定である。よって F(k)=k(k1)(nk) を最大にすればよい。

差を計算すると F(k+1)F(k)=k{(k+1)(nk1)(k1)(nk)}=k(2n13k) である。ここでn=3mとおくと F(k+1)F(k)=k(6m13k) である。したがってk2m1では増加し,k2mでは減少する。条件3k<nの範囲で最大となるのは k=2m=2n3 のときである。

このとき最大値は p(n,2n/3)=2mC2m3mC3 である。これを整理すると2mC2m3mC3=2m(2m1)(3m1)(3m2)=2n(2n3)9(n1)(n2)である。

別解

解法2

方針

確率の分子をF(k)=k(k1)(nk)とし,隣接する2項の比を1と比較する。差分展開を避け,増加から減少へ切り替わる整数を比の不等式で特定する。

解答

(1) 全事象はnC3通り,有利な取り出し方はkC2(nk)通りなのでp(n,k)=kC2(nk)nC3.(2) n=3mとする。分母は一定なのでF(k)=k(k1)(3mk)を最大化すればよい。3k<3m1F(k+1)F(k)=(k+1)(3mk1)(k1)(3mk).この比が1以上である条件は(k+1)(3mk1)(k1)(3mk)k2m1である。したがってF(k)k=2mまで増加し,その後減少する。最大となるのはk=2m=2n3である。最大値は2mC2m3mC3=2m(2m1)(3m1)(3m2)=2n(2n3)9(n1)(n2).

総評

難度5,計算量5。目安時間は24分。確率式そのものは基本的な組合せだが,最大化ではkが整数であるため差分で増減を調べるのが安全である。最大位置は直感的に2n/3付近だが,F(k+1)F(k)の符号を示すことで端点や隣の整数との比較が不要になる。最大値の代入では係数の整理を誤りやすく,正しくは2n(2n3)9(n1)(n2)である。

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出典: 東北大学 2017年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。