方針
(1) は全体nC3通りのうち,赤を2個,青を1個選ぶ場合を組合せで数える。(2)はnを固定すると分母が一定なので,kC2(n−k),すなわちk(k−1)(n−k)を最大化すればよい。連続変数の微分ではなく,F(k+1)−F(k)の符号で整数kの増減を調べ,n=3mのとき最大がk=2mであることを示す。最後の最大値は組合せ式へ代入して整理する。
解答
(1)
全体から3個を取り出す方法は nC3 通りである。赤玉2個,青玉1個となる取り出し方は,赤玉k個から2個,青玉n−k個から1個を選ぶので kC2(n−k) 通りである。したがって p(n,k)=nC3kC2(n−k) である。
(2) nを固定すると,分母nC3は一定である。よって F(k)=k(k−1)(n−k) を最大にすればよい。
差を計算すると F(k+1)−F(k)=k{(k+1)(n−k−1)−(k−1)(n−k)}=k(2n−1−3k) である。ここでn=3mとおくと F(k+1)−F(k)=k(6m−1−3k) である。したがってk≦2m−1では増加し,k≧2mでは減少する。条件3≦k<nの範囲で最大となるのは k=2m=32n のときである。
このとき最大値は p(n,2n/3)=3mC32mC2m である。これを整理すると3mC32mC2m=(3m−1)(3m−2)2m(2m−1)=9(n−1)(n−2)2n(2n−3)である。
別解
解法2
方針
確率の分子をF(k)=k(k−1)(n−k)とし,隣接する2項の比を1と比較する。差分展開を避け,増加から減少へ切り替わる整数を比の不等式で特定する。
解答
(1) 全事象はnC3通り,有利な取り出し方はkC2(n−k)通りなのでp(n,k)=nC3kC2(n−k).(2) n=3mとする。分母は一定なのでF(k)=k(k−1)(3m−k)を最大化すればよい。3≦k<3m−1でF(k)F(k+1)=(k−1)(3m−k)(k+1)(3m−k−1).この比が1以上である条件は(k+1)(3m−k−1)≧(k−1)(3m−k)⟺k≦2m−1である。したがってF(k)はk=2mまで増加し,その後減少する。最大となるのはk=2m=32nである。最大値は3mC32mC2m=(3m−1)(3m−2)2m(2m−1)=9(n−1)(n−2)2n(2n−3).
総評
難度5,計算量5。目安時間は24分。確率式そのものは基本的な組合せだが,最大化ではkが整数であるため差分で増減を調べるのが安全である。最大位置は直感的に2n/3付近だが,F(k+1)−F(k)の符号を示すことで端点や隣の整数との比較が不要になる。最大値の代入では係数の整理を誤りやすく,正しくは9(n−1)(n−2)2n(2n−3)である。
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出典: 東北大学 2017年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。