問題
を正の整数,を0以上の整数とする。
(1) のとき不等式が成り立つことを示せ。
(2) 不等式を満たすをすべて求めよ。
(3) 等式を満たすの組をすべて求めよ。
出典:東北大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 前期 文系第2問・理系第3問
方針
解法1(数学的帰納法で不等式を示す方法)
(1) は を確認し、仮定した不等式の右辺を3倍して の差を正にする。(2) は(1)で を除外する。(3) は左辺 を使って のみを調べる。
解法2(差数列の増加を示す方法)
差 を置く。さらに の正値性を補助数列で確認し、 から を一括して処理する。残りの小問は の有限確認に帰着する。
解答
解法1(数学的帰納法で不等式を示す方法)
(1)
のとき
である。ある で
が成り立つと仮定する。このとき
よって でも不等式が成り立つ。数学的帰納法により、すべての で
である。
(2)
ではそれぞれ
である。(1) より は不適なので、
である。
(3)
与式を
と書く。 は0以上の整数なので左辺は非負である。したがって(2)より だけを調べればよい。
のとき だから
のとき だから
以上がすべてである。
解法2(差数列の増加を示す方法)
(1)
とおく。 である。また
である。右辺を とおくと
である。最後の不等式は で明らかであるから、、したがって は で増加する。よって
すなわち
である。
(2)
直接計算すると は条件を満たし、(1) より は満たさない。よって
(3)
なので
が必要である。(2) より だけである。したがって
非負整数解を列挙して
を得る。