問題
をを満たす実数とする。次の性質をもつ関数を考える。
曲線と軸で囲まれる図形の面積をとおく。
(1) を求めよ。
(2) が最大となるの値を求めよ。また,が最小となるの値を求めよ。
出典:東北大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
解法1(区間ごとの面積を積分する方法)
各区間で であることを先に確認し、面積を2つの定積分の和として表す。区間長を生かす置換で積分し、得られた を微分して内部の極値と両端を比較する。
解法2(2つの区間長を変数にする方法)
左の区間長を 、右の区間長を とおくと である。面積を区間長の三乗で表し、1変数の凸関数として最小値と端点での最大値を調べる。
解答
解法1(区間ごとの面積を積分する方法)
(1)
では
なので である。また では
なので である。したがって面積は
第1積分で 、第2積分で とおくと、
よって
(2)
では なので、 は
と同値である。したがって唯一の内部の停留点は
導関数はこの点の前で負、後で正なので、ここで最小となる。値は
最大値は端点で比較する。
よって
解法2(2つの区間長を変数にする方法)
(1)
一般に、零点間の長さが である二次式 の面積は
である。左側の幅は 、右側の幅は であり、右側には係数2がある。したがって
(2)
なので 、 とする。
微分すると
よって は区間全体で下に凸であり、唯一の停留点で最小となる。
より 、したがって
このとき
凸関数の区間上の最大値は端点で生じる。 では で 、 では で だから、
である。