問題
数直線上に異なる2点A,Bがある。点MはAからスタートするものとして,以下の規則に従って試行を行う。
● MがAにいるとき,さいころをふって出た目の数が偶数ならAにとどまり,そうでなければBに移る。
● MがBにいるとき,さいころをふって出た目の数が1または2であるならBにとどまり,そうでなければAに移る。
は1以上の整数とし,回目の試行の後でMがAにいる確率をとし,回目の試行の後でMがBにいる確率をとする。
(1) を,を用いて表せ。また,を,を用いて表せ。
(2) ,を求めよ。
出典:東北大学 2020年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文理共通 後期 文系第4問・理系第4問
方針
解法1(1変数の確率漸化式にする方法)
各状態から へ移る確率を整理する。 を使って だけの一次漸化式を作り、定常値 を引いて等比数列に直す。
解法2(Bにいる確率の漸化式を直接解く方法)
(1) の遷移式から を に代入する。定常値 との差を等比数列として求め、最後に とする。
解答
解法1(1変数の確率漸化式にする方法)
(1)
遷移確率は
である。したがって
(2)
試行前は にいるので とおける。 を用いると
定常値 は
を満たすから である。よって
初期値 から
したがって
解法2(Bにいる確率の漸化式を直接解く方法)
(1)
全確率の公式より
(2)
今度は を第2式へ代入する。
固定値は なので、
より
したがって
さらに だから
を代入すると となり、最初の試行の結果とも一致する。