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東北大学 2020年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第2問

3直線l:x4y=0,m:4x+3y19=0,n:6x5y=0を考える。直線lmの交点をA、直線mnの交点をB、直線nlの交点をCとする。

Pは線分BC上を、端点B,Cを除いて動く。点Pと直線mとの距離をd1、点Pと直線lとの距離をd2とする。

(1)A,B,Cの座標を求めよ。

(2) d1,d2のとり得る値の範囲をそれぞれ求めよ。

(3)d1d2の最大値を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式関数 座標設定、範囲評価、相加相乗平均

方針

まず3組の連立方程式を解く。次に C から B へ進む割合を t として P=(1t)C+tB (0<t<1) とおき、点と直線の距離公式から d1,d2 を一次式で表す。積は t(1t) の最大値に帰着する。

解答

(1)

lm では x=4y だから、16y+3y=19より A=(4,1) である。mn では y=6x/5 だから、4x+185x=19より B=(52,3) である。nl を連立すると6x5x4=194x=0なので C=(0,0) である。A=(4,1),B=(52,3),C=(0,0).(2)

0<t<1 としてP=(1t)C+tB=(5t2,3t)とおく。点と直線の距離公式よりd1=45t2+33t1942+32=19(1t)5,d2=5t243t12+(4)2=19t217.0<t<1 であるから、0<d1<195,0<d2<19217.(3)d1d2=3611017t(1t)=3611017{14(t12)2}.したがって t=12、すなわち PBC の中点のとき最大となり、maxd1d2=3614017である。

別解

解法2(距離の線形変化を使う方法)

方針

線分上を動く点から固定直線までの符号付き距離は、位置の割合に対して一次的に変化する。端点 B,C での距離だけを計算し、P=(1t)C+tB に対して内分比で補間する。

解答

(1)

連立方程式を解くとA=(4,1),B=(52,3),C=(0,0)である。

(2)

B は直線 m 上、C は直線 l 上にある。またdist(C,m)=195,dist(B,l)=5/21217=19217.線分 BC の内部では、m,l の各式の符号は変わらない。P=(1t)C+tB (0<t<1) とすると、直線の左辺は座標の一次式なので距離も同じ割合で変化する。したがってd1=(1t)195,d2=t19217.よって0<d1<195,0<d2<19217.(3)

相加平均と相乗平均の関係、またはt(1t)(t+(1t)2)2=14より、d1d2=3611017t(1t)3614017.等号は t=1/2 のときに成り立つ。したがって最大値は3614017である。

総評

難度4、計算量4。想定時間は15分程度。三角形の辺 BC 上で、片方の距離は0から増え、もう片方は正の値から0へ減るため、積が t(1t) 型になる。距離公式で絶対値を外すときは 0<t<1 を使う。端点を除くので各距離の値域は開区間だが、積の最大は内部の t=1/2 で実際に達成される。

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出典: 東北大学 2020年度 後期 文系数学(未実施問題)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。