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東北大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

xyz空間内の点O(0,0,0)A(1,2,3)
B(3,0,1)C(6,3,2)を頂点とする四面体OABCを考える。
3点OABを含む平面からの距離が1の点のうち,点Oに最も近く,x座標が正のものをHとする。

(1) Hの座標を求めよ。

(2) 3点OABを含む平面と点Cの距離を求めよ。

(3) 四面体OABCの体積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定ベクトル成分計算体積計算

方針

平面 OAB は原点を通るので、OAOB の両方に垂直な法線ベクトルを求める。距離1で原点に最も近い点は、原点から法線方向に長さ1だけ進んだ点であり、x 座標が正の向きを選ぶ。(2) は同じ法線ベクトルを用いて点と平面の距離を計算し、(3) は底面 OAB の面積と点 C からの高さで体積を求める。

解答

(1) OA=(1,2,3),OB=(3,0,1)である。平面 OAB の法線ベクトルを n=(X,Y,Z) とすると、nOA=0,nOB=0である。すなわち X+2Y+3Z=0,3X+Z=0 を満たす。これを満たすベクトルの一つとして n=(2,4,6) がとれる。実際、242+32=0,6+6=0 である。

この大きさは n=2+16+6=26 である。平面 OAB は原点を通るので、平面からの距離が1で原点に最も近い点は、原点から単位法線ベクトルの方向に進んだ点である。x 座標が正になる向きを選ぶとH=nn=126(2,4,6)である。したがって H=(36,63,12) である。

(2)
平面 OAB は原点を通り、法線ベクトルを n とするので、点 C と平面 OAB の距離はnOCnである。ここで OC=(6,3,2) だからnOC=26+(4)(3)+62=23+43+23=83である。よって距離は 8326=22 である。

(3) OAB の面積は、OAOB のつくる平行四辺形の面積の半分である。法線ベクトル n はその平行四辺形の面積を大きさとして持つので、OAB の面積=12n=6 である。

(2) より、点 C から平面 OAB までの距離、すなわち四面体の高さは 22 である。したがって四面体 OABC の体積は 13622=433 である。

別解

解法2

方針

外積で平面 OAB の法線と平面方程式を一度に求める。距離1の平行平面への原点からの垂線の足として H を求め、点 C との距離には平面方程式、体積にはスカラー三重積を用いる。

解答

(1) OA×OB=ijk123301=(2,4,6)=n.したがって平面 OAB2x4y+6z=0であり、n=26 である。

平面から距離1の2平面は nx=±26 である。各平面上で原点に最も近い点は原点からの垂線の足、すなわち単位法線ベクトル ±n/n である。x 座標が正の方を選ぶとH=nn=(36,63,12).(2)
平面方程式へ C(6,3,2) を代入すると分子は26+43+62=83.したがって距離は8326=22.(3)
四面体の体積はスカラー三重積の絶対値の 1/6 だからV=16(OA×OB)OC=1683=433.

総評

法線ベクトルを、距離・垂線の足・体積へ一貫して用いる空間ベクトル問題。目安時間は20〜25分。公式講評の核心は、(1)で H から平面 OAB への垂線の足が O になること、そして(1)が(2)の誘導であることの把握である。距離1だけでは無数の点があるため、『原点に最も近い』から法線方向に限定し、最後に x>0 の符号を選ぶ。

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出典: 東北大学 2022年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。