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東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

二辺の長さが1と2の長方形と、一辺の長さが2の正方形の2種類のタイルがある。
縦2、横 n の長方形の部屋をこれらのタイルで過不足なく敷きつめることを考える。
そのような並べ方の総数を An で表す。ただし n は正の整数である。
たとえば A1=1A2=3A3=5 である。

(1) n3 のとき、AnAn1An2 を用いて表せ。

(2) Ann で表せ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

場合の数数列 漸化式の変形、場合分け、特性方程式、数え上げ

方針

右端の1列または2列の敷き方で場合分けして漸化式を立てる。
特性方程式の2根 2,1 を用いて一般項を決める。

解答

(1)
右端を縦向きの長方形1枚で敷く場合、残りは 2×(n1) なので An1 通りである。
右端の2列をまとめて敷く場合は、横向き長方形2枚または正方形1枚の2通りで、
残りは 2×(n2) である。よってAn=An1+2An2(n3).(2)
特性方程式r2r2=0の根は 2,1 であるからAn=C2n+D(1)nとおける。A1=1A2=3 を代入すると2CD=1,4C+D=3.よって C=2/3D=1/3 でありAn=2n+1+(1)n3.右端の敷き方

別解

解法2

方針

空の敷き方を A0=1 として漸化式を拡張する。
Bn=An+An1 とおくと等比数列になり、交代和から一般項を得る。

解答

(1)
右端が縦向き長方形なら An1 通り、右端2列を横向き長方形2枚または正方形で覆うなら
2An2 通りだからAn=An1+2An2.(2)
空の長方形の敷き方を1通りとして A0=1 とおく。このとき上の漸化式は n=2 でも成り立つ。Bn=An+An1とおけばBn=(An1+2An2)+An1=2Bn1.B1=A1+A0=2 よりAn+An1=Bn=2n.したがってAn=2nAn1=2n2n1+An2  =2n2n1+2n2+(1)n12+(1)n.これは初項 2n、公比 1/2 の等比数列の和なのでAn=2n+1+(1)n3.

総評

難度は4、計算量は3。右端2列の2通りを落とさないことが要点である。特性方程式法と補助数列法で一般項を照合し、n=1,2,3 の初期値にも戻して確認した。2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。