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東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

N を正の整数とする。N の正の約数 n に対しf(n)=n+Nnとおく。このとき、次の各 N に対して f(n) の最小値を求めよ。

(1) N=2k。ただし k は正の整数。

(2) N=7!

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

整数方程式・不等式 約数・倍数、素因数分解、範囲評価、場合分け

方針

約数 nN/n は積が一定の対である。
実数上では和が N の近くで最小になるため、N を挟む最も近い約数対を探す。

解答

(1)
約数を n=2j とおくとf(n)=2j+2kj.2つの指数が最も近いときに和が最小になる。k=2m なら j=mminf(n)=2m+1.k=2m+1 なら j=m,m+1minf(n)=32m.(2)7!=5040,702=4900<5040<5041=712.また 70=2575040 の約数であり504070=72.5040<71 なので、5040 以下で70より大きい整数は存在しない。
よって70は平方根以下で最大の約数であり、最も近い約数対は 70,72 である。
したがってminf(n)=70+72=142.

別解

解法2

方針

約数列上の隣り合う値の差を調べ、離散的な増減として最小位置を確定する。
7! については連続関数の単調性と最大の下側約数を組み合わせる。

解答

(1) Fj=2j+2kj(0jk)とおくとFj+1Fj=2j2kj1.よって Fjjk/2 に近づく間は減少し、その後は増加する。
したがって k=2m のときminFj=Fm=2m+1,k=2m+1 のときminFj=Fm=Fm+1=32mである。

(2)
正の実数 x5040 に対しϕ(x)=x+5040xとおくとϕ(x)=15040x20.よって平方根以下では、約数が大きいほど値は小さい。70<5040<71 かつ 705040 なので、平方根以下で最大の約数は70である。
対になる約数は72だからminf(n)=142となる。

総評

難度は5、計算量は4。連続変数の最小値 2N だけでは約数条件を処理できないため、平方根に最も近い約数対を確定した。偶奇の場合分けと 7072=5040 を再確認した。2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。