方針
約数 n と N/n は積が一定の対である。
実数上では和が N の近くで最小になるため、N を挟む最も近い約数対を探す。
解答
(1)
約数を n=2j とおくとf(n)=2j+2k−j.2つの指数が最も近いときに和が最小になる。k=2m なら j=m でminf(n)=2m+1.k=2m+1 なら j=m,m+1 でminf(n)=3⋅2m.(2)7!=5040,702=4900<5040<5041=712.また 70=2⋅5⋅7 は 5040 の約数であり705040=72.5040<71 なので、5040 以下で70より大きい整数は存在しない。
よって70は平方根以下で最大の約数であり、最も近い約数対は 70,72 である。
したがってminf(n)=70+72=142.
別解
解法2
方針
約数列上の隣り合う値の差を調べ、離散的な増減として最小位置を確定する。
7! については連続関数の単調性と最大の下側約数を組み合わせる。
解答
(1) Fj=2j+2k−j(0≦j≦k)とおくとFj+1−Fj=2j−2k−j−1.よって Fj は j が k/2 に近づく間は減少し、その後は増加する。
したがって k=2m のときminFj=Fm=2m+1,k=2m+1 のときminFj=Fm=Fm+1=3⋅2mである。
(2)
正の実数 x≦5040 に対しϕ(x)=x+x5040とおくとϕ′(x)=1−x25040≦0.よって平方根以下では、約数が大きいほど値は小さい。70<5040<71 かつ 70∣5040 なので、平方根以下で最大の約数は70である。
対になる約数は72だからminf(n)=142となる。
総評
難度は5、計算量は4。連続変数の最小値 2N だけでは約数条件を処理できないため、平方根に最も近い約数対を確定した。偶奇の場合分けと 70⋅72=5040 を再確認した。2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。
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出典: 東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。